DSDネイティブ再生(foobar2000; SACD Decoder 1.0.7以降)

PC関連メモ

2017年5月16日更新

2017年4月26日にDSD Transcoderがリリースされ、foobar2000を使ったDSDネイティブ再生でDSD Native(DSD Direct)方式が利用できるようになりました。本記事は、DSD Native方式を加えたDSDネイティブ再生手順の解説になります。この記事は「Super Audio CD Decoder 1.0.7」以降のバージョンを対象とした記事になります。PC操作について慣れた方向けの記事になります。より詳細なインストール手順が見たい場合、姉妹サイトである「ハイレゾ情報局:DSD再生ガイド」をご覧ください。

本説明の図に書かれている数字は、クリック/選択する順番になります。数字付き箇条書きの数字とはリンクしていません。

本記事の対象範囲

DSDネイティブ再生に対応している機器をお持ちの方向け:

  • DSD Native(DSD Direct)を用いてDSDを再生する方法
  • DoPを用いてDSDを再生する方法

DSDネイティブ再生に対応している機器をお持ちではない方向け:

  • DSDをリニアPCMに変換してDSDを再生する方法

用意するもの

以下のアプリとコンポーネントを用意します。すべて無料で入手できます。

原則、その時の最新バージョンでOKです。もし、うまく動かない時は、表記のファイル名のバージョンのものに合わせてみてください。

  • foobar2000(ファイル名:foobar2000_v1.3.15.exe)
    →導入必須になります。
  • ASIO Support(ファイル名:foo_out_asio.fb2k-component) 日本語化ファイル
    →DACがDSD Nativeに対応している場合は導入必須になります。DACがASIOに対応している場合は、導入を推奨します。
  • Super Audio CD Decoder(ファイル名:foo_input_sacd-1.0.7.zip) 日本語化ファイル
    →導入必須になります。
  • DSD Transcoder(DSDTranscoderInstall-1.0.4.zip) 日本語化ファイル (Super Audio CD Decoderの日本語化ファイルに同梱)
    →DACがDSD Nativeに対応している場合は導入必須になります。

DSD再生設定の画面を日本語にしたい場合

当サイトの「foobar2000コンポーネント:Super Audio CD Decoder」の日本語化ファイルのページより、日本語化ファイルを入手してください。日本語化するとコンポーネントの設定が以下のような画面になります。


コンポーネントのインストール

foobar2000は表示の指示に従ってインストールしてください。ここでは、各コンポーネントのインストール方法を説明します。

Super Audio CD Decoderコンポーネントのインストール

  1. Super Audio CD Decoderコンポーネントのzipファイルを解凍します。
  2. foobar2000を起動し、メニューより「File」→「Preferences」に進みます。
  3. 「Install…」をクリックし、「foo_input_sacd.fb2k-component」を選択します。Moduleに「foo_input_sacd」が追加されたことを確認します。
  4. 先程と同様に「Install…」をクリックし、「foo_dsd_processor.fb2k-component」を選択します。Moduleに「foo_dsd_processor.fb2k-component」が追加されたことを確認します。
  5. 最終的に「foo_input_sacd.fb2k-component」「foo_dsd_processor.fb2k-component」が追加されたことを確認したら「OK」をクリックします。
  6. その後foobar2000の再起動を促すウィンドウが表示されるので「OK」をクリックします。

ASIO Supportコンポーネントのインストール

この手順は、DSD Native(DSD Direct)方式を利用する場合は必須となります。また、DACがASIOに対応している場合は、原則インストールすることを強く推奨します。

  1. foobar2000を起動し、メニューより「File」→「Preferences」に進みます。
  2. 「Install…」をクリックし、「foo_out_asio.fb2k-component」を選択します。Moduleに「foo_out_asio」が追加されたことを確認したら「OK」をクリックします。
  3. その後foobar2000の再起動を促すウィンドウが表示されるので「OK」をクリックします。

DSD Transcoderコンポーネントのインストール

この手順は、DSD Native(DSD Direct)方式を利用する場合のみ必須となります。

  1. DSD Transcoderコンポーネントのzipファイルを解凍します。
  2. 「DSDTranscoderInstall-1.0.0.exe」を実行するとインストーラーが起動するので、表示の指示に従ってインストールします。
    (「Next >」→「Install」→「Close」の順にクリックすればOKです)
  3. foobar2000を起動し、メニューより「File」→「Preferences」に進み、「ASIO」をクリックします。
  4. ASIO driversに「DSD Transcoder (DoP/Native)」が追加されたことを確認したら「OK」をクリックします。


再生設定

再生設定は、手持ちのDACによって以下の方法のいずれかを選択します。

DSD Native(DSD Direct)を用いてDSDを再生する方法

2017年5月11日追記:DSD Transcoder 1.0.3時点で、DSD256以上のスペックが再生可能になっていることを確認しました。

  1. foobar2000を起動し、メニューより「File」→「Preferences」に進み、「Output」をクリックします。
  2. Deviceで「DSD : ASIO : DSD Transcoder (DoP/Native)」を選択します。

  1. 「ASIO」をクリックします。
  2. ASIO driversの「DSD Transcoder (DoP/Native)」をダブルクリックします。

  1. ASIO Deviceから、DSD Native方式に対応したDACを選択し、「DoP xxx」となっている右側の項目をすべて「DSD」にします。その後「Close」をクリックします。

  1. 「SACD」をクリックします。
  2. Output Modeが「DSD」になっていることを確認します。


DoPを用いてDSDを再生する方法

  1. foobar2000を起動し、メニューより「File」→「Preferences」に進み、「Output」をクリックします。
  2. Deviceで「DSD : <DoP方式に対応したデバイス名>」を選択します。デバイスがASIOに対応している場合は、「DSD : ASIO : <DoP方式に対応したデバイス名>」を選択します。

  1. 「SACD」をクリックします。
  2. Output Modeが「DSD」になっていることを確認します。


DSDをリニアPCMに変換してDSDを再生する方法

  1. foobar2000を起動し、メニューより「File」→「Preferences」に進み、「Output」をクリックします。
  2. Deviceで「DSD : <再生に使用するデバイス名>」を選択します。デバイスがASIOに対応している場合は、「DSD : ASIO : <再生に使用するデバイス名>」を選択します。

  1. 「SACD」をクリックします。
  2. Output Modeを「PCM」に変更します。さらにPCM Samplerateから、DSDをリニアPCMに変換した際のサンプリング周波数を選択します。

コメント

  1. 匿名 より:

     DSD Transcoderがリリースされましたが、以前DSD256kのNative再生が、できなかったとの記事を見ましたが、1.0.1がアップされました。その後DSD256のファイルは根再生可能になったのでしょうか。

  2. katgum より:

    @匿名 さん
    遅ればせながら、バージョン1.0.2で試してみたところ変わらずでした。
    引き続き改良を待ちたいと思います。

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