HDP-R10を使い始めてから約3週間がたって、製品の使い勝手も判りました。良くない面も多いですが、ポイントをおさえれば外出先で高音質が楽しめる良い製品であると考えております。今回はまとめ編です。これでHDP-R10のレビューは最後になります。
個々の詳細レビューをご覧になりたい方は、以下のリンクよりどうぞ。
- HDP-R10レビュー(Andoroid端末としての使い勝手編)
- HDP-R10レビュー(音楽プレイヤー操作編)
- HDP-R10レビュー(音質評価 基本性能編)
- HDP-R10レビュー(音質評価 v.s.ウォークマンZシリーズ編)
やはり持ち歩きの勝手は悪い
サイズが大きいため、やはり持ち歩きの勝手は大きく落ちます。某サイトのレビューでポケットに何とか入るサイズというレビューをしていますが、入ったところで本体の重みに引きずられ服の着心地を大きく損ねてしまいます。生地にもよくなさそうな引っ張られ方をするので、ポケット入れはお勧めできません。
高音質でオールインワンのメリットは大
サイズが大きいのはマイナスポイントですが、HD(ハイレゾ)音源も再生できかつポータブルヘッドフォンアンプに相当するアンプが内蔵されている点は高く評価できます。音の表現力がウォークマンZより高く、お値段高めのポータブルオーディオプレイヤーとしては申し分ない音質を提供してくれます。
インターフェイスはショボいけど慣れる
Andoroid端末としての使い勝手編でかなりめった切りにしていますが、慣れによって案外何とかなってしまいます。そのため、次第にインターフェイスの操作面においての不満はなくなっていきました。
ここを押さえれば大丈夫
以下に書くマイナスポイントをおさえれば、それなりに使えると考えています。
ポップノイズ
再生が停止されて画面表示が消えて省電力状態になっているときに、サイドボタンを押して再び画面を表示させるとその瞬間にイヤホンからポップノイズが鳴ります。(環境によってはならないとの情報あり)
インピーダンスの低いイヤホンでは、このポップノイズが結構大きい音で鳴るため、ゲインスイッチの「Lo」にすることによりノイズのレベルを少しだけ抑えることができます。
ファイル追加後は要放置
音源ファイルを新規に追加した後、ファイルのスキャンが行われます。
スキャン画面は1分程度出て終りなのですが、その後もバックアラウンドでスキャンが続いているため、この間は操作を受け付けなかったり、再生アプリが強制停止したりとかなり不安定になります。
そのため、再生する場合は前もって時間に余裕を持ってファイルを追加しておくとこの問題を回避できます。
使わないときは必ず再生停止操作を
iPodやウォークマンでは、イヤホンを抜くと再生が強制的に停止されますが、HDP-R10にはそのような機能が備わっていません。
再生停止を忘れると、バッテリーを過剰に消費してしまうので、HDP-R10からイヤホンを抜く場合は再生停止操作を忘れずに行う必要があります。
ここだけは改善してほしい
ポップノイズ
「ここだけ押さえれば大丈夫」のパートでも書きましたが、やはりポップノイズの音量が大きく改善していただきたいところです。
再生開始操作をしてから実際に再生されるまでの遅延
再生開始ボタンを押してから、実際に音楽が再生されるまでの遅延が3?4秒ほどあります。
再生時にバッファリングしているためだと思われますが、軽快な音楽再生操作の妨げになるので、この点は改善してほしいものです。
まとめ編のまとめ
マイナス面も多い製品になりますが、慣れとある程度ポイントを押さえることにより、それなりに使える製品であることが判りました。音質は、申し分がないほどの高音質であるため、製品自体の大きさとマイナス面を受け入れられるコアな方には大変お勧めできる商品と言えます。
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