HDP-R10レビュー(音質評価 v.s.ウォークマンZシリーズ編)

HDP-R10と音質に定評があるSONYの「ウォークマンZシリーズと音質を比較してみました。リスニングに使用したイヤホンは「FitEar TO GO! 334」です。ウォークマンZは、標準アプリではなく「PowerAMP」を使って再生しています。

ジャンルごとの比較

【ジャンル】アニメソング
【タイトル】Re-Sublimity (KOTOKO – 硝子の靡風)
【フォーマット】MP3 320kbps

どちらも音質は良いです。HDP-R10はそれぞれの音がまんべんなく鳴っていて、細部の伴奏まで表現力の高さが光ります。
それに対し、ウォークマンZではボーカルが強調気味になり、細部の伴奏の表現が若干甘くなるように感じられました。

【ジャンル】JPOP
【タイトル】Hello (ナオト・インティライミ- Hello)
【フォーマット】ALAC(16bit/44.1kHz)

こちらの曲はプレイヤーの差が大きく出ました。イントロの部分でピアノが入るのですが、HDP-R10の方がしっとりしたように聴こえました。
細部の表現力についても、やはりKOTOKOの曲同様にHDP-R10の方が明らかに上回り、HDP-R10の方が立体的に聴こえてくるという具合です。

【ジャンル】ゲーム
【タイトル】王宮のトランペット(すぎやまこういち/東京都交響楽団- 交響組曲「ドラゴンクエストV」天空の花嫁)
【フォーマット】ALAC(16bit/44.1kHz)

ゲーム音楽とはいえ、演奏は立派なオーケストラ曲です。この曲はトランペットがソロになった協奏曲的な構成になっていて、編成は小さいです。 他のジャンルと比べると、両プレイヤーに大差があるという感じ方はなく、HDP-R10の方が若干立体的に聴こえてきました。

【ジャンル】クラシック
【タイトル】交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」 第1部(クラウス・テンシュテット/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団- マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」)
【フォーマット】ALAC(16bit/44.1kHz)

超巨大編成の曲です。通常の演奏会だと、オーケストラ100名+合唱300名程度で演奏され、圧倒的迫力があります。
第1部の一番盛り上がるところで金管楽器が入るのですが、その音の伸びがHDP-R10に若干歩があるように感じましたが、こちらも両プレイヤーの表現力が高く、HDP-R10の方が優れているといえるくらいの判断はくだせませんでした。

まとめ

そもそも値段に2倍以上の開きがあるウォークマンZとHDP-R10を比較するというのが、あまりにも不公平な感じがありつつも、ウォークマンが十分健闘したという結果でした。さすがに製品の値段の差もあり、音質はHDP-R10の方が立体的な響きをしてて良いという印象が終始付きまとっていました。

再生する音源がハイレゾ音源ではない場合、HDP-R10大勝利というほどの絶対的優位が存在しないため、ウォークマンZを購入対象として検討しても良いだろうという気はしています。

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