DSDネイティブ再生(foobar2000でDoP編)

この記事は「Super Audio CD Decoder 0.8.4」までのバージョンを対象とした記事になります。ハージョン0.9.0以降のものをお使いの方は「DSDネイティブ再生(foobar2000; SACD Decoder 0.9.2以降)」をご覧ください。
この記事は2014年3月31日時点の最新版ソフトウェアで検証しています
ポータブルヘッドホンアンプを買ったら、DSD再生のDoP(DSD over PCM)方式に対応していたので、foobar2000の設定方法を紹介します。

ちなみに、主なDSDのネイティブ再生の方式には以下の2種類があります。ASIO2.1の方法についてはこちらの記事をご覧ください。

  • ASIO 2.1 :ASIO 2.1サウンドドライバによりDSDビットストリームを伝送。
  • DoP:DSD over PCM。DSDのビットストリームをPCMフレームでカプセル化して伝送する。

注意事項

設定検証後の動作確認はソニーのPHA-2というDAC付きのヘッドフォンアンプを使いましたが、5.6MHzのDSDを再生させることができませんでした。手持ちの機材の制限から、これがアンプの仕様によるものかソフトウェア側の仕様によるものかの区別まではできませんでした。

ご利用のDACが、DSD再生でDoPとASIO2.1の両方に対応しているのであれば、本解説による方法は使わずにASIO2.1による再生方法を推奨します。

用意するもの

すべてフリーで用意できます。

プラグインのインストール

foobar2000本体は、インストールウィザードに従いインストールします。

1. Super Audio CD Decoderプラグインのzipファイルを解凍し、ASIOProxyInstall-0.6.5.exeを実行してASIOProxyをインストールします。インストールはウィザードに従うだけになります。

2. foobar2000を起動し、メニューより「File」→「Preferences」に進みます。

3. Componentsメニューより「Install…」をクリックし、ASIOプラグインの「foo_out_asio.fb2k-component」を選択します。
Moduleに「foo_out_asio」が追加されたことを確認します。

foo_out_asioのインストール

5. 再び「Install…」をクリックし、Super Audio CD Decoderプラグインに同梱されている「foo_input_sacd.fb2k-component」を選択します。
Moduleに「foo_input_sacd」が追加されたことを確認します。

foo_input_sacdのインストール

6. 「OK」を押し、foobar2000を再起動します。

foobar2000の再起動

プラグインの設定

ASIO出力の設定と、DSD処理の設定を行います。

1. foobar2000の再起動後、メニューより「File」→「Preferences」に進みます。

2. 「Playback」→「Output」→「ASIO」に進み、「foo_dsd_asio」をダブルクリックします。

ASIOの設定1

3. 以下の項目を選択します。
画像例では「PCM to DSD Method」は何も選択していませんが、ネット上の文献を見る限りだとDACの機種によっては「SDM Type A」もしくは「SDM Type B」を選ぶ必要があるかもしれません。
・ASIO Driver :<使用するDACに対応しているもの>
・DSD Playback Method:DoP Marker 0x05/0xFA

ASIOの設定3

4. 「Playback」→「Output」→「ASIO」に進み、再生デバイスに「ASIO:foo_dsd_asio」を選択します。

デバイス出力の設定

3. 「Tools」→「SACD」に進み、以下の項目を選択して「OK」をクリックします。
・ASIO Driver Mode:DSD

DSD処理方法の設定

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