ウォークマン NW-ZX1 レビュー(操作編)

NW-ZX1

ネット上で話題になっているハイエンドモデルのウォークマン「NW-ZX1」が12/7に登場しました。今回はハイレゾ音源対応を謳っているだけあり、ハイレゾ音源を前々から取り上げてきた私としては、手を出せずにいられませんでした。

ということで、ファーストインプレッションです。音質評価はある程度聴きこんでからではないとできないため、まずは操作面とその他の面にフォーカスします。

総合家電メーカーが作った操作性抜群のインターフェイス

まず声高らかに主張したいのはこの点です。今までハイレゾ音源に対応したポータブルオーディオプレイヤーといえば、HDP-R10やAK120など、オーディオメーカーがどちらかというとマニア層向けに作っていた製品でした。

私の経験則になりますが、オーディオメーカーが作った製品は、製品の設計思想をユーザに押し付けている傾向が強く、音質を再優先して操作性は二の次と言った具合に、満足できる快適操作ができる製品はありませんでした。本製品は総合家電メーカーが作っているだけあり、この手のものとしては操作面で群を抜いています。テレビからゲーム機、スマートフォンなどの製品で培ったノウハウの賜物といえるでしょう。

この製品は、Andoroidが採用されているので、Andoroidスマートフォンに慣れた人であれば比較的違和感なく操作できます。ただし、戻るボタンとメニューボタンの配置が他社製のそれとは逆になっているため、操作に慣れるためには若干時間が必要となります。Xperiaを使っている人であれば、ボタン配置が同じなのですぐに使いこなせるかと思います。(画像左側)

また、圧倒的に使いやすいのが目的のアルバムへのアクセスです。他社製品では処理そのものが重い上に、表示がリスト形式になっているため、アルバム数が増えれば増えるほど目的のアルバムにアクセスするまで時間がかってしまっていました。対して、この製品ではアルバムをまとめてサムネイルで表示して、その中から一つをタップすることで目的のアルバムにたどり着けます。そのため、曲の選択が圧倒的に楽になりました。(画像右側)

NW-ZX1_home NW-ZX1_albums

曲の切り替えが非常にズムーズ

これも他社製のハイレゾ音源対応のハイエンドプレイヤー(HDP-R10やAK120)と比較してみてなのですが、前後のトラックに曲を進めるときの操作が非常に快適です。他社製品だと、処理が重いせいか、トラック切り替えボタンを複数回押しても1つ前後のトラックにしか切り替えることができず、操作上のストレスになっていました。

NW-ZX1では、トラック切り替えボタンを押した回数分だけトラックを切り替える事ができ、ストレスなく曲の切り替えを行うことができます。

1つだけ慣れが必要だなと感じるのが、本体横についているトラックの送りボタンの配置です。トラック番号を先に進めるボタンが上、前に戻るボタンが下に付いているので、人によっては違和感を感じるかもしれません。

ファイルのスキャンが比較的速い

これも他社製のハイレゾ音源対応のハイエンドプレイヤー(HDP-R10やAK120)と比較してみてなのですが、ファイルを追加したあとのファイルのスキャン時間が短かったです。
具体的な時間を計測していないので、正確な比較はできませんが、体感的に50?70%くらいの時間でスキャンが終わっているように感じます。

製品の使用感を評価する要素としては、これは重視するポイントではありませんが、ファイルを追加したらできるだけ早く使えたほうがありがたいですし、評価しても良い点ではと感じております。

ハイレゾ音源を簡単に区別可能

わりとどうでも良い評価ポイントでありますが、ハイレゾ音源には曲の操作ボタンの左側に「HR」と表示されるので、再生している音源がハイレゾか否かをすぐに判別できます。(画像参照)
HRマークが出る基準は、ビッド深度が24ビットになっているかどうかが基準らしく、44.1kHz/24bitの音源でもHRの表示を確認できました。

NW-ZX1_playhires

ディスク番号のタグは曲順に反映されない

複数のディスクで構成されている音源ファイルは、通常「ディスク番号」のタグを入れておくと、複数のフォルダを使って管理する必要がなくなり便利ですが、この製品ではディスク番号のタグを読み取れない仕様になっているようです。

そのため、複数ディスクで構成されているアルバムの場合、ディスク1のトラック1→ディスク2のトラック1→ディスク3のトラック1・・・というように、「アルバム」単位で再生した場合は、ディスク番号に関係なく若番のトラックから再生されてしまいます。この点は是非とも改善して欲しいので、サポートに改善要望をだしました。

もし、意図した順番に曲を再生したい場合は、「フォルダ」単位で再生するなどの工夫が必要になります。

画面ガードを貼りたい人は要注意

NW-ZX1はこの手の製品でも高価な部類に入るので、傷を付けずに大事に扱いたいもの。そうすると画面ガードを貼りたくなるというのが人の情けというものです。この製品に関しては、画面ガードを貼るときの注意点が2点あります。

1点目。商品がフィルムでラッピングされていません。そのため、箱を開けた時点で画面がホコリをかぶるリスクにさらされます。画面ガードを貼りたい方は、開梱する場所に注意が必要です。風呂場がお勧めです。

2点目。画面左下に「Hi-Res Audio」のシールが貼られています。シールの上に画面ガードを貼ると画面に密着しないので画面ガードを綺麗に貼ることができません。画面ガードを綺麗に貼りたい場合はシールを剥がしておく必要があります。万が一シールを剥がしてノリが残ってしまった場合は、セロハンテープでペタペタやると除去できます。

画面ガードの選定ですが、NW-ZX1対応を謳っている製品の他に、NW-F880に対応した製品も使うことができます。画面のサイズがどちらも同じだからです。
私は一度ソニー純正画面ガードの貼り付けに失敗して、他社製品を買いましたが、純正の画面ガードは薄くて貼り付けづらいためお勧め出来ません。この製品で使える画面ガードを出しているメーカーは、バッファローエレコムレイ・アウトになります。

操作面の総合評価

総合評価をしてしまうと、この手の製品としては圧倒的な使いやすさと快適性を誇ります。
詳しい音質評価は後ほどしますが、これより音質面が優れた他社製品があったとしても、あえてこちらを優先するほどの魅力がNW-ZX1にはあります

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