この記事は「Super Audio CD Decoder 0.8.4」までのバージョンを対象とした記事になります。ハージョン0.9.0以降のものをお使いの方は「DSDネイティブ再生(foobar2000; SACD Decoder 0.9.2以降)」をご覧ください。
この記事は2014年12月21日時点の最新版ソフトウェアで検証しています
私と少し前に知り合った方が「最近ハイレゾオーディオ始めたんだ。でもDSDに対応していない装置なんだよね・・・」と言っていました。
オーディオ装置は耐久性が高く、頻繁に買い換えないものではありますが、将来的な買い替えを考慮して、音源だけは先取りして高スペックなものにしておきたい思っている方は、結構多いのではないでしょうか。
そのような方のために、この記事ではfoobar 2000を利用してDSDファイルをリニアPCM変換してハイレゾ再生する方法をご案内します。記事における前提は「ASIOに対応したDACを持っているが、DACがDSDに対応していない。」場合になります。
もし、ネイティブDSD再生の記事をお求めの方は、以下の記事をご覧ください。
用意するもの
すべてフリーで用意できます。
- foobar2000(ファイル名:foobar2000_v1.3.6.exe)
- ASIO出力プラグイン(ファイル名:foo_out_asio.fb2k-component)
- Super Audio CD Decoderプラグイン(ファイル名:foo_input_sacd-0.7.3.zip)
プラグインのインストール
foobar2000本体は、インストールウィザードに従いインストールします。
1. foobar2000を起動し、メニューより「File」→「Preferences」に進みます。
2. Componentsメニューより「Install…」をクリックし、ASIOプラグインの「foo_out_asio.fb2k-component」を選択します。
Moduleに「foo_out_asio」が追加されたことを確認します。
3. 再び「Install…」をクリックし、Super Audio CD Decoderプラグインに同梱されている「foo_input_sacd.fb2k-component」を選択します。
Moduleに「foo_input_sacd」が追加されたことを確認します。
4. 「OK」を押し、foobar2000を再起動します。
プラグインの設定
ASIO出力の設定と、DSD->PCM変換設定を行います。
1. foobar2000の再起動後、メニューより「File」→「Preferences」に進みます。
2. 「Playback」→「Output」に進み、ASIOに対応したDACを選択します。
3. 「Tools」→「SACD」に進み、以下の項目を選択して「OK」をクリックします。
・ASIO Driver Mode: <PCMになっていることを確認します>
・PCM Samplerate: <お手持ちのDACが対応しているサンプリング周波数を選択します> (注参照)
注)96kHz, 192kHzのサンプリング周波数は選択できません。44.1kHzの整数倍のサンプリング周波数のみ選択できます。
コメント
こんにちは。
MediaCoder日本語化,ありがたくご利用させていただいています。
さて,こちらの記事についてですが“ASIOProxyInstall-X.X.X.exe”のインストールは必要なのでしょうか。
当方,ASUS Xonar U7を使用しているのですが,foo_out_asio.fb2k-componentとfoo_input_sacd.fb2k-componentをインストール,サンプリングレートをいずれでも88.2kHzとすることで,特にASIO Proxyをインストールせずとも再生できるようです。
若干,通常と異なると思われるのはXonar U7がネイティブで44.1kHz系をサポートしており,Xonar U7側のコントロールパネルでも88.2kHzとしていることくらいでしょうか…。
すみません,試したファイルはe-onkyo musicで無料サンプル音源として配布(ダウンロードにはログインが必要ですが)されているこちら – http://www.e-onkyo.com/music/album/sample02/ – の“DSD128 5.6648MHz”形式のファイルです。
>Ivarnさん
改めてASIO Proxyについて調べてみたら、仰るとおり必要ないですね。
プラグインの説明には「If your dac/soundcard supports DSD playback through ASIO driver you can set up ASIO proxy.」とあるので、これが必要なのはASIOドライバ経由でDSD対応デバイスを使う場合だけになるようです。
修正します。有難うございました!