※10月23日に画像を追加しました
ポータブルプレイヤーとして驚愕級の高音質という触れ込みの「HDP-R10」が8月30日に発売されました。
早速入手したので、まずはAndoroid端末としての使い勝手を見ていきたいと思います。当サイトは報道サイトでも何でもありませんので、メーカーにとってネガティブな情報も容赦なく書いていきます。
音質レビューは、聴きこんで評価してからにしたいので後日とさせていただきます。
でかい本体
まず製品を手に取って真っ先に感じるのは、本体の大きさです。
画面サイズは、iPhone4Sを少し多くした程度、ウォークマンZをだいぶ小さくした程度になります。
画面サイズは適正といえるレベルで、画面の左上まで指を難なく延ばすことができました。(※ちなみに私は右利きです)
しかしながら、厚さがiPhone4Sの2倍程度とかなりのものであるため、この要素だけで持ちやすさを損ねます。
すべては音質を優先したが故にこのようなサイズになっていることは容易に想像がつきますが、とにかく持ちにくいに尽きます。
この製品の名誉のために付け加えておくと、「iPhone or ウォークマン」+「ポータブルヘッドフォンアンプ」を組み合わせで使った時のトータルの厚さと比べるとこちらの方に歩があります。ポタアンを組み合わせからの置き換えを狙うには良い製品といえるでしょう。
Andoroidとプリインストールアプリ
Andoroidのバージョンは2.3.1なので、ウォークマンの2.3.4より古く、完全に時代遅れと言わざるを得ません。新製品の割には新しさを全く感じさせず、わが道を行っている印象さえ抱きます。オーディオプレイヤーとしての安定性を優先させた結果なのだと思われます。
実際、それを裏付けるかのように最小限のアプリケーションのみがインストールされています。余計なプロセスによる音質への悪影響を避ける意図なのだと思われます。
HDP-R10に最初からインストールされているアプリケーションは、以下のものだけです。
ブラウザ | Andoroid標準アプリ。Webブラウザ。 |
マーケット | Andoroid標準アプリ。現行Andoroidの「Google Play」に相当。 |
Simeji | 文字入力ソフト。 |
ギャラリー | Andoroid標準アプリ。写真などを見られる。 |
HD Music Player | iBassoオリジナルのアプリ。音楽プレイヤー。 |
そのためホーム画面はいたってシンプルです。左がアプリケーションアイコン群、右がウィジェット画面になります。音楽プレイヤーのウィジェットになります。
タッチパネルの操作性
iPhone4SやGalaxy S3と比べると良くないです。酷くはないのですが、システム上であまり指をスライドさせていないと判定されることがあるようで、スクロールがスムーズにいかないことがありました。
タッチパネルのサクサク感は期待しないほうが良いです。
充電器
HDP-R10専用のアダプタが付属しています。
出力が5V/2.5Aなので、スマートフォンのようにPCのUSBポートから充電できる電力量を超えてしまっており、このような専用アダプタが付いているのだろうと思われます。これは、PCがある環境で充電できるないことを意味します。
一部の情報では、USB変換アダプタを使えばUSB給電で充電できるとのことですが、リチウムポリマーバッテリーの特性を考えると、電源供給が不安定なUSBは使わずに付属アダプターで電気を安定供給させて充電した方がよさそうです。
まとめ
Andoroid端末としての使い勝手の面だけにフォーカスすると終わっている製品です。実際にネガティブな印象しかありませんでした。
その分、あらゆる面で音質を優先したという印象が強く、かえって音質への期待を高めさせられるというのが正直なところです。
コメント
昨日、買いましたが、90,000円近い買い物でこんなにもワクワクしない買い物はひさしぶりです(苦笑)
やっちゃったのか(>.<)という思いが杞憂であることを祈ります。
>jkさん
コメント有難うございます。買うタイミングが良かったですね。部品不足で、次の入手可能時期が11月だそうです。
音質は本当に良いですね。買った直後は、正直微妙な気持ちでしたが、今は使い続けようという決心ができています。
HDP-R10はAndoroid機としては終わっている製品であるのは間違いないんですが、人間というのはいい加減なもので、ある程度使うと順応してしまうものです。自分は慣れてしまいました。
あとあとのレビューで総括編を書こうと思っていますが、操作で気を付ける部分は最低限以下を押さえればいいのかなと考えています。
・省電力モードから復帰する際のポップノイズ
→結構大きい音がなるので、明らかに耳に負担を与えそうな音です。イヤホンにもよくなさそうです。
・データ追加後のバックアラウンドスキャンによるパフォーマンス低下
→この時はプレイヤーソフトが固まりまくったりします。基本的にデータ追加後はしばらく放置がよさそうです。
・曲を再生開始する際の遅延
→曲名をタップしてから3?4秒かかるので、待たされた感が結構あります。慣れても遅く感じますね。