最近自分がはまっているので、メモとして残したいと思います。
多くの方はiTunesからAACやMP3をダウンロードして、PCやポータブルプレイヤーで音楽を楽しんでいるかと思いますが、オーディオ業界でもここ3年ほど前からPCを利用した音楽再生スタイルが流行っています。
いわゆる「PCオーディオ」というやつです。中でも注目度が高いのがハイレゾ音源を再生するオーディオスタイルです。
しかしながらオーディオが趣味の方は、主に「シニア」=「PCに詳しくない人たち」なのか、関連書籍は入門的な内容しか載っていないものが多いようです。当サイトではそんな書籍とは異なり、できるだけマニアック路線を突き進むような内容を書きたいと思います。
今回は「そもそもハイレゾ音源のハイレゾとは?」というテーマを取り上げます。
ハイレゾ音源とは何か
ハイレゾ音源のオーディオとは、「CDより高音質なオーディオ」のことを指します。
ハイレゾはHigh Resolutionの略ですので、そのまま日本語に直すと高解像度という意味になります。つまり、細やかな音の表現ができるオーディオです。
以下にCD相当のPCMと主なハイレゾ形式とのデータ量の比較を載せます。
種別 | サンプリング周波数 | ビット深度 | 1秒間における 1chあたりの情報量 |
CDとのデータ容量の差 |
---|---|---|---|---|
PCM (CD音質) |
44.1KHz | 16bit | 705.6Kbps | 1.0倍 |
PCM (ハイレゾ) |
96KHz | 24bit | 2304Kbps | 3.3倍 |
PCM (ハイレゾ) |
192KHz | 24bit | 2304Kbps | 6.5倍 |
DSD64 (SACD音質) |
2.8224MHz | 1bit | 2822.4Kbps | 4.0倍 |
DSD128 | 5.6648MHz | 1bit | 5664.8Kbps | 8.0倍 |
サンプリング周波数は、1秒に何回の音データを記録しているか、うち1回分の音データ(サンプル)をどれだけのデータ量で表現しているかがビット深度になります。
容量でみると、CD相当のPCMとそれ以外の差は数倍程度なので大したことがないように見えますが、音を表現できる幅が大きく異なります。表中だと変調方式の異なるPCMとDSDが混じっていて判りにくいので、PCMのみに焦点を当てます。
CDだとビット深度が16bit、ハイレゾ音源だと24bitになります。1サンプルあたりの音の表現の細かさを見てみると…
- 16bitで表現可能な音の階調: 216階調 = 65,536階調
- 24bitで表現可能な音の階調: 224階調 = 16,777,216階調
となり、その差は256倍になります。指数のパワー恐るべしといった感じでしょうか。
さらにサンプリング周波数の値が高ければ高いほど、1秒間の音の密度が濃いということになります。
音だと判りにくいのですが、映像で例えるとブラウン管のテレビからフルHD液晶テレビにしたら「俳優の顔のシワが良く見える」というのに近い感覚になります。
好きな映画をDVDではなくブルーレイでみるとより臨場感が増すように、好きな音楽をMP3やCDじゃなくてハイレゾ音源で聴くとより臨場感が増す。それがハイレゾ音源のオーディオの魅力になります。
次回は、PC上でハイレゾ音源を再生するソフトウェアについて書きたいと思います。
コメント
誤:PCM(ハイレゾ) 192KHz 24bit 2304Kbps 6.5倍
正:PCM(ハイレゾ) 192KHz 24bit 4608Kbps 6.5倍