本説明の図に書かれている数字は、クリック/選択する順番になります。数字付き箇条書きの数字とはリンクしていません。
(追記)検索や外部サイトからのリンクでたどり着いた方へ
この記事は「Super Audio CD Decoder 1.0.0-1.0.6」のバージョンを対象とした記事になります。ASIO 2.1を用いてDSDネイティブ再生を行うDSD Native(DSD Direct)方式は、本記事の対象バージョンでは利用することはできません。DSDネイティブ再生に関する部分は、DoP方式のみが対象の記事となります。
さらに新しいバージョン向けの記事でもご覧になれます。詳しくは「【2017年版】DSD再生の記事はどれを見れば良いのか?」をご覧ください。
また、個別DACに関する質問に関しては、その機種を持っていないため基本的に明確な答えを出せません。予めご了承願います。
本記事の対象範囲
- foobar 2000でDoPを用いてDSDを再生する方法 (DSDネイティブ再生に対応している機器をお持ちの方向け)
- foobar 2000でDSDをリニアPCMに変換してDSDを再生する方法 (DoP方式に対応していない、DSDネイティブ再生に対応している機器をお持ちではない方向け)
用意するもの
以下のアプリとコンポーネントを用意します。すべて無料で入手できます。
- foobar2000(ファイル名:foobar2000_v1.3.12.exe)
- ASIO Support(ファイル名:foo_out_asio.fb2k-component) 日本語化ファイル デバイスがASIOに対応している場合は導入推奨
- Super Audio CD Decoder(ファイル名:foo_input_sacd-1.0.2.zip) 日本語化ファイル
DSD再生設定の画面を日本語にしたい場合
当サイトの「foobar2000コンポーネント:Super Audio CD Decoder」の日本語化ファイルのページより、日本語化ファイルを入手してください。日本語化するとコンポーネントの設定が以下のような画面になります。
コンポーネントのインストール
Super Audio CD Decoderコンポーネント(foo_input_sacd.fb2k-component)とASIO Support(foo_out_asio.fb2k-component)をインストールします。
Super Audio CD Decoderコンポーネントのインストール
- Super Audio CD Decoderコンポーネントのzipファイルを解凍します。
- foobar2000を起動し、メニューより「File」→「Preferences」に進みます。
- 「Install…」をクリックし、「foo_input_sacd.fb2k-component」を選択します。Moduleに「foo_input_sacd」が追加されたことを確認します。
- 先程と同様に「Install…」をクリックし、「foo_dsd_processor.fb2k-component」を選択します。Moduleに「foo_dsd_processor.fb2k-component」が追加されたことを確認します。
- 最終的に「foo_input_sacd.fb2k-component」「foo_dsd_processor.fb2k-component」が追加されたことを確認したら「OK」をクリックします。
- その後foobar2000の再起動を促すウィンドウが表示されるので「OK」をクリックします。
ASIO Supportコンポーネントのインストール(ASIO対応デバイスをお持ちの場合)
- ASIO Supportコンポーネントのzipファイルを解凍します。
- foobar2000を起動し、メニューより「File」→「Preferences」に進みます。
- 「Install…」をクリックし、「foo_out_asio.fb2k-component」を選択します。Moduleに「foo_out_asio」が追加されたことを確認します。
- 「OK」をクリックすると、foobar2000の再起動を促すウィンドウが表示されるので「OK」をクリックします。
再生デバイスの設定
音楽ファイル(DSD含む)を再生するデバイスを選択します。
- ?foobar2000の再起動後、メニューより「File」→「Preferences」に進みます。
- 「Playback」→「Output」に進み、Deviceから音楽ファイルの再生で使用するデバイスを「DSD:<ドライバ名>:<デバイス名>」となっている項目の中から選択します。
- 「Playback」→「DSP Manager」に進み、「Downmix channels to stereo」の項目をActive DSPsに追加します。
DSD再生の設定
説明は英語の画面で進めます。デバイスのDSDフォーマットの対応状況に合わせ、設定を変更します。
DoP対応デバイスの場合
- 「Tools」→「SACD」に進み、Output Modeが「DSD」になっていることを確認します。
- 「OK」をクリックします。
リニアPCM変換して再生する場合 (DoP非対応デバイスの場合)
- 「Tools」→「SACD」に進み、Output Modeを「PCM」に変更します。
- リニアPCMのサンプリング周波数を、お手持ちの機器のスペックに合わせ設定します。
- 「OK」をクリックします。
コメント
記事更新,ありがとうございます。
ASIOによるDSD Direct方式が未サポートとなってしまい,残念ですね(´・ω・`)
ご覧いただきありがとうございます。
先日のurichanさまのコメントを見ると突破口がありそうなのですが、なかなかいい方法が確率できずにおります。
もっと頑張って調査したいと思います。
ASIOによるDSD Direct方式が未サポートのため、sacd decoderについては、0.9.6にもどして、DSD256のファイルを再生しています。また、いつかDSD Directで再生可能となれば良いのですが。
Dop方式では、精神的に何か気分が悪いので。
別途、ASIOProxyをインストールすると、従来通りのASIOによるDSD Direct方式で動作しているように思えるのですが、違うのでしょうか?
ちなみに、foo_input_sacd-1.0.2.zipと、ASIOProxyInstall-0.9.4.zipを使っています。
@ぬっきー さん
その通りなのですが、あの方法も完璧ではないようなので載せておりませんでした。
foo_input_sacdから出てきたDoP出力を、ASIOProxyで受け取ってDSD Directで受け取るというやり方になりますが、
今のASIOProxyでは、PCM系のハイレゾ音源を再生した場合も強制DSD変換され、DSD Direct出力になると理解しております。
参考までにどのような設定をされておりますでしょうか。
もしぬっきーさんのご存知のやり方でうまく動いているようでしたら、切実にご教示いただきたく思っております。
KORG DS-DAC-100を使用しています。
ASIOProxy-0.9.4では、サンプリング周波数別に、
・無変換
・DSD出力
・DoP出力
の設定ができるようになっています。
実際に、どのように処理しているのかは、わかりません。
こんにちは。
「Super Audio CD Decoder 1.0.0」以降で単体では DoP 出力しか行えませんが,ぬっきーさんのおっしゃるようなサンプリング周波数ごと,または DSD の音源に応じた処理分けができるようです。
設定方法については,以下の記事に詳しいです。
たとえば,サンプリング周波数ごとに出力方法を設定をわけられるという特性によって,DAC の採用するチップに合わせた設定(たとえば 48kHz 系で DSD Direct 出力に難のある機器には 48kHz 系だけ DoP で出力するなど)が可能なようです。
Foobar 2000 for Dummies (Part 2) ? Playing DSD ? New SACD plugin (0.9.x and 1.0.x Series) | DIY-Audio-Heaven
-> https://diyaudioheaven.wordpress.com/digital/pc-software/foobar-2000-for-dummies-part-3-new-experimental-sacd-plugin-v-0-9-x/
要点が抜けました。
(ご存じだとは思いますが)Super Audio CD Decoder と同じ SourceForge サイトで配布されている ASIOProxy を用いることで,サンプリング周波数や DSD ごとといった音源に合わせた柔軟な出力設定が可能です。
ただ,ご参考にと掲示した DIY-Audio-Heaven さんの記事を見ても,Bitperfect になる設定とされている Mode 1 では ASIOProxy を利用されていませんので,DoP 出力されたサウンドデータをアップサンプリングしてしまう,あるいは再度 DSD デコードしてしまって音質的利点があるか?という点については疑問が浮かびますが(*´з`)
@Ivarnさん、こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。
実はこの件は前々から検証をしており、ASIOProxyを使えば確かにDSD Directで出力できることを確認しております。
ただ、現状は中途半端な仕様になっており、私はまだ紹介できるレベルには達していないと思っています。
その根拠が、ご提示いただいたURLの以下の部分になります。
ASIOProxy(foo_dsd_asio)は、Super Audio CD DecoderからのDoPストリームを受け、それをDSD Directに変換して出力することができます。
DSD64のDoPストリームの場合、ASIOProxy側では「176400/DSD64」の設定行をいじり、DSD Directになるようにします。
この場合は、DSD64を再生したときは確かにDSD Directになります。ただし、176.4kHzのリニアPCMを再生した際もDSD変換されてしまい、こちらもDSD Directになってしまします。
つまり、「DSD64はDSD Directで再生したい」「176.4kHzのリニアPCMはそのままで再生したい」というのが実現できないのです。
元ネタ記事にも”there is no alternative solution”とある通り、これには回避策がなく、今はASIOProxyの仕様変更を待つしかないという状況になります。
そのため、詳しい手順の紹介については見合わせている次第です。