先日EaseUS社より、ソフトレビューの依頼がありました。個人的にここのメーカー様のソフトは、英語のみの時代だったときに日本語化してみたいなという想いもあり、今回は「EaseUS Todo Backup Free」を紹介します。
基本的なバックアップ機能は網羅
今回紹介するのは無料版で、もちろん上位の有料版もあるのですが、無料版でも基本的なバックアップ機能は網羅しています。Todo Backup Freeの主なバックアップ機能は、以下の4つになります。
- ディスク/パーティションバックアップ
- ファイルバックアップ
- システムバックアップ
- スマートバックアップ
スマートバックアップだけが異質な機能なので、こちらは次回紹介します。
ディスク/パーティションバックアップ
ディスク/パーティションバックアップでは、ディスクまたはパーティション単位でバックアップを取得することができます。「セクタバイセクタバックアップ」を使うことで、セクタ単位でバックアップを取ることができます。
どのような時にセクタ単位でバックアップを取る必要があるかというと、OSが含むディスク/パーティションをバックアップする場合です。パーティション・テーブルやブート・セクタはファイルとしてバックアップできないため、セクタ単位でバックアップを行うことにより、バックアップの確実性が増します。
ファイルバックアップ
ファイルバックアップでは、特定フォルダやファイルをバックアップすることができます。
さらにウィンドウ右上のメニューから「ファイルの種類」をクリックすると、バックアップするファイルの種類を絞ることができます。さらに特定の拡張子だけをバックアップできるように、自分で独自ルールを作ることができます。
システムバックアップ
システムバックアップでは、システム上にあるWindowsのバックアップを取得することができます。メーカーの担当者曰く、ディスク/パーティションバックアップでWindowsが入っているパーティションをバックアップするより処理が高速になるとのことです。
バックアップオプションでさらに細かい設定が可能
「ディスク/パーティションバックアップ」「ファイルバックアップ」「システムバックアップ」の3つのバックアップに関しては、バックアップオプションを細かく指定できます。主なオプションを紹介します。
選べるバックアップモード
バックアップモードは3方式選ぶことができます。
- 完全バックアップ:バックアップ対象すべてをバックアップする
- 差分バックアップ:初回のみ完全バックアップを行い、以降は初回バックアップからの差分をバックアップする
- 増分バックアップ:初回のみ完全バックアップを行い、以降は前回バックアップからの差分をバックアップする
上記のような特性から、ファイル容量やバックアップの処理速度は、上になるにつれ大きく速くなっていきます。逆に、保存するべきバックアップファイル数は下にいくほど多くなってしまいます。
スケジュールバックアップ
スケジュールバックアップでは「ワンタイム」「毎月」「毎週」「毎日」の4種類を選択できます。バックアップ取得時にバックアップが取得できな買った場合、PCのシャットダウン時にバックアップを取得するオプションも用意されています。
バックアップ保存の管理
バックアップ保存の管理では、保存したバックアップファイルがディスクを圧迫しないようにすることができます。保存条件は期間かバックアップ保存数のどちらかになります。
バックアップファイルの圧縮・分割
バックアップファイルのサイズを圧縮して小さくしたり、指定した容量で分割することができます。保存するディスク時の状況によって使い分けると良いでしょう。
肝心の使い勝手は?
ファイルバックアップを使用した場合の使い勝手を紹介します。
画面上の「ファイルバックアップを」クリックします。
バックアップをするフォルダにチェックを入れ、バックアップの保存先(ターゲット)を指定し「実行」をクリックします。
「ファイルバックアップ」にインジケータが表示されます。これが終わりまで到達するとバックアップ完了になります。
レビューの前半総括
製品の操作は表示だけで判るもので、比較的PC初心者でも触りやすいものになっているように感じました。
通常上位の有料版があるソフトウェア製品は、機能制限が多く使い勝手が悪い印象が多いのですが「EaseUS Todo Backup Free」に限ってはそのような印象を受けませんでした。
当サイトでは御用レビュワーにならないように、製品の悪い部分も必ず指摘するようにはしているのですが、これといって指摘する点がなく良い製品だなというのが正直なところです。
後半では、この製品の特筆すべきスマートバックアップや、いざというときの有り難い機能について触れてみたいと思います。
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