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日本語化パッチ作成の下準備

ここでは日本語化パッチを作る前に必要な下準備について説明します。
日本語化パッチ作りに必要な物
以下のソフトウェアを入手してください。
- ResourceHacker
- リソースの閲覧、書き換えを行います。日本語化作業で最も重要なソフトウェアです。
- WDiff
- 日本語化パッチを作成するために必要になります。
- 各種exe圧縮・解凍ソフトウェア
- exeファイルなどが圧縮されていた場合に必要になります。代表的なものとして、UPXがあります。
圧縮・解凍ソフトは必要に応じて入手してください。
リソースとは?
日本語化パッチの作成をするにあたり、ソフトウェアの”リソース”の存在を知っておく必要があります。ソフトウェアのリソースとは、ソフトウェアに使われているダイアログや文字列、画像などの総称です。ソフトウェアを日本語化するには、リソース中のダイアログ、文字列を書き換える必要があります。また、リソースが閲覧できない場合があり、その場合はリソースの書き換えができず、日本語化不可能となります。逆にリソースが閲覧さえできれば、日本語化ができるということになります。
リソースの構成
ソフトウェアのリソースが閲覧できる場合、リソースの構成はだいたい以下の2パターンに分類できます。
青線で囲まれている部分に文字列が格納されています。
(Menuにはメニュー部分の文字列、Dialogにはダイアログ部分の文字列)
赤線で囲まれている部分にホップアップメッセージなどが格納されています。
日本語化パッチ作成ガイドでは、これを「Menu/Dialogタイプ」と呼んでいます。
青線で囲まれている部分にメニュー、ダイアログの文字列が格納されています。
(ホップアップメッセージが格納されていることもあり。また、文字列以外も格納されている。)
赤線で囲まれている部分にホップアップメッセージなどが格納されています。
日本語化パッチ作成ガイドでは、これを「RCDataタイプ」と呼んでいます。
ファイル圧縮
リソースを閲覧しようとしたときに、次のような表示が出ることがあります。
このメッセージはEXEファイル(やDLLファイルなど)が圧縮されている時に出るものです。圧縮される理由は様々ですが、ファイルを小さくしたい、改変防止というが主な理由のようです。圧縮形式では、UPXやASProtectといった形式が多く利用されます。圧縮形式はPEiDというツールで判別できます。圧縮形式がUPXであれば、解凍して日本語化することができますが、ASProtectの場合は純粋な改変防止目的で圧縮をしている場合もあり、解凍が困難です。その場合は日本語化はあきらめた方が良いでしょう。
次は、実際に日本語化をしてみましょう。