050通話サービスで押さえておきたい設定のポイント

スマホ関連メモ

筆者が2015年4月に書いた「050番号を取ってスマホの電話料金を極限まで安くする」の記事が、ありがたいことに相変わらずよく読まれています。筆者は、あれから引き続き筆者はbrastelの050通話サービスを利用しています。今更ながら押さえておくと使い勝手が良くなる設定があったため、紹介しようと思い記事にしました。

記事執筆時点の筆者の環境

この記事作成時は2016年1月2日になりますが、筆者の050通話サービスの利用環境は以下の通りです。

MVNOのIIJmioを利用しているので、通話すると従量課金されます。従量課金の料金は20円/30秒と割高になります。通話料を抑えるために通話部分は050通話サービスを利用するという構成になっています。050通話サービスを利用すると、通話料金が8.5円/3分(相手が固定電話の場合)に抑えることができます。

Acrobits Softphoneを使っている理由

050番号を取ってスマホの電話料金を極限まで安くする」の執筆時点では、brastel社の公式アプリを使っていましたが、現在はAcrobits Softphoneを使っています。

筆者が考える、公式アプリとAcrobits Softphoneの比較は以下の通りです。

アプリ メリット デメリット
050 Free (brastel社公式アプリ)
  • brastel社のサポートが受けられる。
  • チャージ額がアプリ画面に表示される。
    (補足:brastelのサービスはプリペイド型)
  • iPhoneアプリでは、通話録音時に相手にビープ音が聞こえる。
  • 他の通話サービスを追加できない。
  • 細かい設定ができない。
Acrobits Softphone
  • 複数の通話サービスを1つのアプリで扱うことができる。
  • 細かい設定ができる。
  • 通話録音時に相手にビープ音が聞こえないため、録音していることを秘密にできる。
  • brastel社のサポートが受けられない。
  • チャージ額がアプリ画面に表示されない。
  • 細かい設定をするには、ある程度の専門的な知識が必要になる。

筆者がこだわったのはAcrobits Softphoneにあるメリットの内容になります。仕事上顧客と通話をするので、聞き逃しを回避するために通話録音を積極的に使いたいというのが最も大きな理由です。そして、今回取り上げるのが細かい設定の部分になります。

使い勝手が飛躍的に増す細かい設定:3G通話への迂回

細かい設定とは何か?それが「3G通話への迂回」設定になります。050通話サービスは発信先に制約があり、原則特殊な電話番号に発信することができません。

発信できない電話番号の例

brastelに限らず、050通話サービスでは原則以下のような電話番号に発信することができません。この他にもあるので、興味がある方は調べてみると良いでしょう。

電話番号 説明
110 警察
117 時報
118 海上事故
119 消防
171 災害伝言ダイヤル
0120-xx-xxxx フリーダイヤル
0800-xx-xxxx フリーダイヤル
0570-xx-xxxx ナビダイヤル

発信できない電話番号による弊害

050通話サービスは専用のアプリを使って通話をすることになります。普段その専用アプリを使っている場合「発信できない電話番号」に発信しようとすると以下のような弊害があります。

  • 「発信できない電話番号」に発信するためには、毎回スマホに標準でインストールされているアプリを使う必要がある。
  • 緊急時に普段使っている専用アプリで110/119に発信した場合、警察や消防につながらずパニックに陥る可能性がある。

弊害を回避するために

前述の弊害を回避するために、発信する電話番号によって通話アプリを使い分けるのは非常に面倒になります。できれば1つの通話アプリですべての通話をカバーしたいものです。そのために、専用アプリ側に3G通話への迂回設定を作成します。3G通話への迂回設定とは、

  • 050サービスで発信できる電話番号は、050サービスで通話する。
  • 050サービスで発信できない電話番号は、自動的に3Gで通話する。

というものになります。筆者が使っているAcrobits Softphoneでは、この迂回設定が可能になるのです。

Acrobits Softphoneにおける3G迂回設定

ここでは、Acrobits Softphoneを使った3G迂回設定を紹介します。他のソフトフォンアプリでも同様の設定ができる場合があるので、Acrobits以外を使っている方は設定画面を確認してみてください。

「詳細設定」をタップします。
3G通話の迂回設定1

「環境設定」をタップします。
3G通話の迂回設定2

「番号の書き換え」をタップします。
3G通話の迂回設定3

書き換えルールの「+」をタップします。
3G通話の迂回設定4

最初に条件の「+」をタップします。条件を入力後、動作の「+」をタップして動作を入力します。「Override Dial Action」を選択した後、さらに「>」をタップすると動作詳細を選択できます。入力すべき条件と動作のリストを以下に記載します。

番号種別 条件 動作
条件タイプ 番号 動作タイプ 動作詳細
警察 一致 110 Override Dial Action 携帯電話で発信
時報 一致 117 Override Dial Action 携帯電話で発信
海上事故 一致 118 Override Dial Action 携帯電話で発信
消防 一致 119 Override Dial Action 携帯電話で発信
災害伝言ダイヤル 一致 171 Override Dial Action 携帯電話で発信
フリーダイヤル 次で始まる 0120 Override Dial Action 携帯電話で発信
フリーダイヤル 次で始まる 0800 Override Dial Action 携帯電話で発信
ナビダイヤル 次で始まる 0570 Override Dial Action 携帯電話で発信

3G通話の迂回設定5

以下のような設定になっていればOKです。全部の迂回設定が作成できるまで手順を繰り返します。

3G通話の迂回設定6

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