本家au 対 auのMVNO 通信品質比較、au MVNOに向いている人は?

スマホ関連メモ

MVNOであまり比較されない本家auとauのMVNOですが、auのMVNOのSIMを入手したので通信差を計測してみました。

きっかけ

筆者は現在、料金を削減するために3台の端末の回線を全てIIJmioに移行しようとしています。IIJmioでは、2016年10月からドコモ回線(タイプD)とau回線(タイプA)のプランを扱っています。筆者はこの記事を書いた時点で、以下のような回線に移行していくことを計画していました。今は11月の移行期にあたります。

機種 10月 11月 12月
iPad mini 4 (SIMフリーモデル) IIJmio タイプD IIJmio タイプD → タイプA IIJmio タイプA
iPhone 7 (SIMフリーモデル) 本家au 本家au → IIJmio タイプD IIJmio タイプD

筆者はiPhone 7でどうしてもテザリング機能を使いたいので、テザリングが可能なタイプDを使う必要があります。タイプAでは使えないためです。

だからといって、すべてタイプDにすると、通信速度が遅い場所ではすべての端末の通信が一斉に遅くなってしまいます。さすがにそれは避けたいので回線を分散させることにしました。この構成にすると、ドコモ回線で上手く通信できない場合は、au回線で通信をすることが可能になります。その逆もです。

ちょうどこの記事執筆時点で、本家auとタイプAが混在している環境になっているので、本家auとau MVNOの比較が可能となりました。

参考までに、au回線は解約時に発生する料金の都合で、11月末にIIJmioタイプDに移行する予定です。

iOS端末におけるau MVNOの制約

今回の測定する通信品質には直接関係ありませんが、iOS端末において本家auとau MVNO(=IIJmioのタイプA)はできることが異なります。iOS端末では、au MVNOで以下の制約が生じます。

  • au MVNOでは、iOS端末でLTEのみの通信しかできない。(3Gの通信不可)
  • au MVNOでは、テザリングができない。

人によっては意外と制約があると感じると思われます。故に、iOS端末でau MVNOを使うのは万人にオススメできるものではありません。筆者は、テザリングできる別機種を持っていて、さらに本家auの端末が最近3Gにローミングした記憶がないので、別にau MVNOでかまわないと考えました。

測定に用いた端末

通信品質の計測で用いた端末は以下の通りとなります。本来は全く同じ端末で計測するのが望ましいですが、手間の関係でそこまではしていません。

端末 通信会社 備考
iPad mini 4 (SIMフリーモデル) IIJmio タイプAプラン タイプAはau回線のMVNO
iPhone 7 (SIMフリーモデル) au こちらが本家au

測定結果

実測値を以下に示します。「RBB TODAY SPEED TEST」を使って計測しました。ping値を小さいほど良く、速度は大きいほど良いです。本家の回線の方が品質は良いです。

2016年11月09日 東京都江東区 門前仲町駅周辺 19時半頃計測

通信会社 / 機種 計測結果
ping値 ダウンロード速度 アップロード速度
IIJmio タイプA / iPad mini 4 50ms 11.34Mbps 8.63Mbps
au / iPhone 7 39ms 80.89Mbps 6.25Mbps

2016年11月10日 東京都台東区 末広町駅周辺 13時頃計測

通信会社 / 機種 計測結果
ping値 ダウンロード速度 アップロード速度
IIJmio タイプA / iPad mini 4 50ms 30.54Mbps 17.10Mbps
au / iPhone 7 39ms 54.54Mbps 13.02Mbps

2016年11月12日 東京都杉並区 荻窪駅周辺 17時頃計測

通信会社 / 機種 計測結果
ping値 ダウンロード速度 アップロード速度
IIJmio タイプA / iPad mini 4 56ms 14.21Mbps 4.71Mbps
au / iPhone 7 32ms 29.37Mbps 6.58Mbps

2016年11月16日 東京都千代田区 秋葉原駅周辺 12時半頃計測

通信会社 / 機種 計測結果
ping値 ダウンロード速度 アップロード速度
IIJmio タイプA / iPad mini 4 59ms 7.99Mbps 6.18Mbps
au / iPhone 7 39ms 43.98Mbps 6.12Mbps

結論、au MVNOに向いている人は?

au MVNOは、本家auと比べるとやはり劣りますが、MVNOとしてみると特に困らない通信品質を確保していることがわかりました。過去にドコモ回線で計測した経緯も踏まえると、au MVNOの方が通信の品質ムラが少ないように感じます。

iOS端末だと3Gエリアにおけるデータ通信ができない、テザリングができないという制約があるものの、以下が許容できればau MVNOでも良いかと感じています。Android端末だともっと制約が少ないことがあるようです。

  • 普段LTEのエリアにいるため、3Gのデータ通信が使えなくても構わない。
  • テザリングが使えなくても構わない。または、他にテザリングできる端末を持っている。
  • そこそこの通信品質は欲しい。

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