03番号をスマホで発着信させる

スマホ関連メモ

最近筆者は独立をしました。その時に、自分の携帯電話番号でむやみやたらと発着信するのを避けたかったため、名刺に載せるためのビジネス専用の電話番号を取得することにしました。

電話番号の種類と特徴

一般的に個人が容易に取得できる電話番号の種類は、大きく以下の3種類になります。

番号種別 特番 用途 特徴
0A0番号 070/080/090 携帯電話、PHS プランによるが通話料金が高め。
名刺にこれだけが書かれているとやや信用感が落ちる。
050 IP電話 通話料金が安め。IPを使っているため、PCやスマホ等との親和性が高い。
050番号の認知度が低く、名刺にこれだけが書かれているとやや信用感が落ちる。
0ABJ番号 03, 06, 045などの市外局番 固定電話 場所に紐づく番号であるため、名刺にこれが書かれていると暗にでも事務所を構えて活動をしているというアピールになる。番号維持コストが高め。

上記の特徴は筆者独自の理解が含まれていますが、おそらく世間一般の認識とそれほどかけ離れていないと思います。

筆者は東京23区住まいということもあり、今回03番号を取得することにしました。

ちなみに過去記事で050番号をスマホで使用する方法PCで使用する方法を紹介しているため、気になる方は合わせてそちらもご参考にお読みください。通話料を劇的に下げる最も効果的な解が050番号であるという解説をしています。

03番号を取得したとしても固定電話は置きたくない

03番号は場所に紐づく番号であるため、一般的には宅内に設置する固定電話に対して割り当てられます。

しかし、ITを駆使する筆者にとって、昔からあるアナログな固定電話を入れるのは心理的抵抗があり、これをスマホに統合したいと思っていました。もちろん、筆者が自宅に常時いるわけではないという現実的な事情もあります。

スマホで03番号を使えるサービス

今回、端末で直接03番号の発着信をするサービスは除外し、サービス契約をしてアプリを追加すれば利用できるようになるという条件のもと、サービスを選定しました。筆者が調べたサービスは、以下の3つになります。

サービスの特徴

サービス名 サービス提供企業 コメント
ナイセンクラウド アイティオール株式会社 個人でも利用可能。外線通話の基盤に050番号を使っているため、通話料が安い。
ShaMo! ニフティ株式会社 事業者向けにしかサービスを提供していない。個人事業主の場合は、開業届の控えを提出する必要がある。外線通話料金が割高。
PHYTTER Interush Inc. 個人でも利用可能。比較対象の中では唯一の海外企業。プリペイド方式を取っている。

サービス料金

調べてみると、03番号のサービスは想像以上に料金にバラツキがありました。ここでは1名が03番号を利用するという場合の費用を記載します。

サービス名 初期費用 月額費用 通話費用
ナイセンクラウド 10,000円 2,980円 8円/3分(対固定電話)

15.9円/1分(対携帯電話)

ShaMo! 0円 900円 20円/30秒
PHYTTER 0円 612.5円
(1年契約の場合)
5.3円+2.6円/分(対固定電話)*1

5.3円+13円/分(対携帯電話)*1

*1 ポイント制になるため、厳密な単価は変動する。ここでは最小額の650円でチャージした場合のポイント単価で算出。この場合のポイント単価が一番割高。

単純な料金比較をすると上記の通りになりますが、各サービスごとに利用できる機能にはかなり差があります。各サービスとも機能が多すぎてここには書ききれないので、利用を検討する場合はサービス業者のWebページをよく見ておく必要があります。

結局はナイセンクラウドにした

料金だけを見ると一番優れているのはPHYTTERになりますが、結局は一番割高なナイセンクラウドを選びました。消去法で選択した結果がそのようになったのですが、主な理由は以下の通りです。

  • PHYTTERは海外企業が提供しているため、通話トラブルが起きた際のサポート体制が心配だった。特に今回はビジネス用途で使う回線であるため、いち早い復旧が求められる。
  • すぐに03番号が欲しかったので、開業届を出さない状態でも番号を取得できるのがナイセンクラウドだった。
  • 「留守番電話機能(ボイスメール)」が使えるのがナイセンクラウドだけだった。

03番号だけは通話料金だけにとらわれない下調べが必要

「03番号だけは通話料金だけにとらわれない下調べが必要」と感じたのが、今回の調査で得た印象でした。050番号だとサービス内容に大差がないのに比べ、03番号を使ったサービスは基本的に「企業の内線システムの置き換え」を目指したシステムであるため、料金からでは判断できない要素がたくさんあるためです。

料金が割高であるものの、筆者の場合はナイセンクラウドを選ぶに至ったわけで、今後スマホで03番号を利用してみたい方は、入念な下調べをしておくことをお勧めします。

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