DSDネイティブ再生(foobar2000; SACD Decoder 0.9.2-0.9.6)

PC関連メモ

foobar 2000でDSDを再生するためのコンポーネント「Super Audio CD Decoder」が0.9.0にバージョンアップしてから、これまでのやり方よりも設定の敷居が低くなりました。設定の勝手が過去のものと大きく変わるため、改めて設定方法を紹介します。

本説明の図に書かれている数字は、クリック/選択する順番になります。数字付き箇条書きの数字とはリンクしていません。

(追記)検索や外部サイトからのリンクでたどり着いた方へ

この記事は「Super Audio CD Decoder 0.9.0 – 0.9.6」のバージョンを対象とした記事になります。ASIO 2.1を用いてDSDネイティブ再生を行うDSD Native(DSD Direct)方式は、さらに新しいバージョン向けの記事でもご覧になれます。詳しくは「【2017年版】DSD再生の記事はどれを見れば良いのか?」をご覧ください。

また、個別DACに関する質問に関しては、その機種を持っていないため基本的に明確な答えを出せません。予めご了承願います。

本記事の対象範囲

  1. foobar 2000でASIO 2.1を用いてDSDを再生する方法 (DSDネイティブ再生に対応している機器をお持ちの方向け)
  2. foobar 2000でDoPを用いてDSDを再生する方法 (DSDネイティブ再生に対応している機器をお持ちの方向け)
  3. foobar 2000でDSDをリニアPCMに変換してDSDを再生する方法 (DSDネイティブ再生に対応している機器をお持ちではない方向け)

用意するもの

以下のアプリとコンポーネントを用意します。すべて無料で入手できます。

DSD再生設定の画面を日本語にしたい場合

当サイトの「foobar2000 Super Audio CD Decoder」の日本語化ファイルのページより、日本語化ファイルを入手してください。日本語化するとDSD日本語再生設定が以下のような画面になります。
foobar 2000 SACD Decoder 0.9.2

コンポーネントのインストール

Super Audio CD Decoderコンポーネント(foo_input_sacd-0.x.x.dll)をインストールします。

1. Super Audio CD Decoderコンポーネントのzipファイルを解凍します。
2. foobar2000を起動し、メニューより「File」→「Preferences」に進みます。
3. 「Install…」をクリックし、「foo_input_sacd.fb2k-component」を選択します。Moduleに「foo_input_sacd」が追加されたことを確認します。
foobar2000 SACD Decoderのインストール1
4. 「OK」をクリックし、foobar2000を再起動します。
foobar2000 SACD Decoderのインストール2

再生デバイスの設定

音楽ファイル(DSD含む)を再生するデバイスを選択します。

1. foobar2000の再起動後、メニューより「File」→「Preferences」に進みます。
2. 「Playback」→「Output」に進み、Deviceから音楽ファイルの再生で使用するデバイスを「DSD:<デバイス名>」となっている項目の中から選択します。もし、リニアPCM変換する場合は頭にDSDがついていないデバイスを選んでも構いません。
foobar2000 再生デバイスの設定

DSD再生の設定

説明は英語の画面で進めます。デバイスのDSDフォーマットの対応状況に合わせ、設定を変更します。

ASIO 2.1対応デバイスの場合

1. 「Tools」→「SACD」に進み、Output Modeが「DSD」になっていることを確認します。
3. DSDの再生で使用するASIO対応デバイスを選択します。この設定は、前述の「再生デバイスの設定」で選択したものと同一にします。
4. 「OK」をクリックします。
foobar2000 DSDの再生設定 ASIO2.1

DoP対応デバイスの場合

1. 「Tools」→「SACD」に進み、Output Modeが「DSD」になっていることを確認します。
3. DSDの再生で使用するDoP対応デバイスを選択します。この設定は、前述の「再生デバイスの設定」で選択したものと同一にします。
4. 「DoP」にチェックを入れます。
5. 「OK」をクリックします。
foobar2000 DSDの再生設定 DoP

リニアPCM変換して再生する場合

1. 「Tools」→「SACD」に進み、Output Modeを「PCM」に変更します。
2. リニアPCMのサンプリング周波数を、お手持ちの機器のスペックに合わせ設定します。
3. 「OK」をクリックします。
foobar2000 DSDの再生設定 リニアPCM変換

コメント

  1. chibikolo より:

    初めてコメントいたします。
    いつも利用させてもらっていて、大変ありがたく思っています。

    さて、「Super Audio CD Decoder 0.9.0」以降のバージョンを試してみましたが、MP3ファイルを再生すると、「ブツブツ」と断続的に音切れが発生します。
    バッファの数値などをいろいろいじってみましたが、改善しませんでした。
    以前のバージョンでは問題ないので、何が原因なのかわかりません。

    もし、なにかお気が付かれた点があればご教示願えれば嬉しいです。

  2. katgum より:

    @chibikolo さん
    ごちりようありがとうございます。音途切れについては、私もバッファくらいしか無いと思っていたので、正直のところわかりません。
    新しいSACD Decoderが出ましたので、そちらをためしてみるのはいかがでしょうか?

  3. chibikolo より:

    お忙しい中、ご返事いただきありがとうございます。
    バ?ジョン0.90から0.93まで試してみましたが、同一の症状が出ました。
    しばらくは0.84のままで行こうと思います。
    お手数をお掛けしました。

  4. CASALS より:

    最近DSD再生を試みようとして、Super Audio CD Decoderコンポーネント(ver 0.8.4)をインストールし、toolsにSACDが表示されたので再起動しました。次に、

    2. 「Playback」→「Output」に進み、Deviceから音楽ファイルの再生で使用するデバイスを「DSD:」となっている項目の中から選択します。

    ここのところで、[DSD:<デバイス名>」となっている項目が表示されず選択できません。

    使用しているDACはTEACのAI-301DAです。

    どうしたらよいでしょうか?

  5. katgum より:

    >CASALSさん
    コンポーネント ver.0.8.4の記事は、本記事ではなく↓の記事が対象となります。こちらでお試しいただけますか。

    http://www.nihongoka.com/2013/03/03/dsd%e3%83%8d%e3%82%a4%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%96%e5%86%8d%e7%94%9ffoobar2000%e3%81%a7asio-2-1%e7%b7%a8/

  6. NANIWAMON より:

    初めてコメントさせていただきます。いつも情報提供あるがとうございます。
    さて、今回Super Audio CD Decoderコンポーネント(ver 0.9.6)をインストールしましたところ、DSDミュージックファイルのNATIVE再生ができなくなりました。2種類のDAT(TEAC UD-301とYAMAHA プリメインアンプA-S801内臓DAC)で試しましたがどちらもダメでした。症状としては、まずインジケーターが2.8MHZと44.1Khzを交互にチカチカと表示して再生モードに入りません。ver 0.8.4 では大丈夫です。何か他に設定があるのでしょうか。

  7. katgum より:

    >NANIWAMONさま
    原因はわかりませんが、DoPとASIO間の切り替わりで失敗しているのではないかと推測しています。
    DoPオプションの切り替えしてみるといかがでしょうか?
    どちらのDACもASIOには対応しているみたいですので、やるとしたらDoPをOFFだとは思われますが。

  8. NANIWAMON より:

    @katgum
    katgumさん
    早速のお返事、有難うございます。
    Dopを「off」でも「on」でも症状は変わりません。PCM to DSDのコンバージョン操作は正常に動作しています。WAVファイルを5.6MhzのDSDで再生できています。どうもDSDファイルの読み込みルートに難があるのではと思いますが?
    しばらく、いろいろと実験してみます。

  9. katgum より:

    解決せずでしたか、、、ちょっとこれ以上は私にもわからず。
    コンポーネント自体にオプションがたくさん有るわけではないので、相性問題かもしれませんね。

    お力になれずに申し訳ありませんが、更なる試行錯誤のほど、よろしくお願い致します。

  10. NANIWAMON より:

    katgumさん
    解決いたしました。
    DSP Manager の Active DSPs の項目にいくつかのITEMが入っていました。それを削除しましたら、DSD再生ができました。
    PCMの再生ではここにiTEMが入っていても問題ありませんでしたが、DSDではここにITEMが入っているとダメみたいです。
    お騒がせいたしました。

  11. 猪八戒 より:

    初投稿です。今現在TASCAMを利用しているのですがDSDに変換する自体時間がかかるので、もう1つ無料ソフトをと思いfoobar2000を導入しようかと思うのですが、このソフトはすべて無料なのでしょうか?

  12. katgum より:

    @猪八戒 さん
    もちろんすべて無料になります。

  13. 猪八戒 より:

    返信ありがとうございます。ダウンロードして利用してみます。

  14. チルド より:

    このページを参考にさせて戴き、foo_input_sacd 1.22を使ってオンキョーのDACのSE-U55-SXでSACDのファイルの再生できるようになりました。DACが96kの入力が受けられますが88.2kは受けられず、現状44.1kで再生しており、これではCDと同じで少々悲しいです。何とか96kでのfoobar2000から出力させる方法があれば教えて戴けないでしょうか。

  15. Junya Kato より:

    こちらで試してみないのでおそらくになりますが、リサンプラー(Resampler)のプラグインを使ってみるしかないと思われます。

    ただ、再生できても聴覚上劣化がないか、CDよりマシかというのまでは分かりません。
    仮に88.2k->96kのようにできたとしても、変換が整数倍ではないためです。

    いずれにせよ、お試しいただけますでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました