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【インタビュー】第4弾:CROSS 中西氏 ーCROSSプロジェクトをやる経緯とは(1/5部)

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日本のブロックチェーンプロジェクトで投資家たちから注目されているものがあります。CROSSというプロジェクトです。

CROSSは主に仮想通貨取引所をメインで展開します。国内外からの評価が高く、本記事作成時点ではいよいよアゼルバイジャンの取引所が稼働しようとしています。

日本側の責任者であるXBANK株式会社代表の中西氏、矢澤氏にインタビューできる機会があったので、その模様をご紹介します。

第1部では中西氏の経歴とCROSSプロジェクトをやるに至ったきっかけをお伝えします。


CROSS 中西氏 インタビュー 第1部

青字:加藤(訊き手)、黒字:中西氏、緑字:矢澤氏

中西氏の経歴

CROSS 中西氏まずは中西さんご本人についてお伺いします。中西さんはブロックチェーンとのかかわりがつい最近だとお聞きしました。今まで何をやっていたのか、そしてブロックチェーンと関わるようなきっかけを教えていただけますか。

CROSSの企画開発をやっているXBANK株式会社代表の中西と申します。

僕のバックグラウンドは15年以上に及ぶ貿易業のキャリアがあって、今もフィリピンの方にXBANKとば別の自分の会社があります。ずっと海外と貿易をしてきました。

ブロックチェーンとのかかわりは2016年の11月くらいに、たまたまワールドビジネスサテライトというテレビ東京の番組でビットコイン送金の特集をやっていて、こんな便利なものがあるんだと気がつきました。

そこで自社の送金手段として使い始めました。投資と言うよりも、純粋に実用としてビットコインを使ったのがきっかけですね。

そんな早くから使っていたんですね。

そうですね。投資対象としてそういうのが成立しているのは知らなくて、完全に実用としてですね。

それをやっていて、ただ毎日のボラティリティがすごくて、あの頃から値段がガンガン上がったので、送金を何百万すると何日か経つと何万か儲けているという状態でした。

それでこんな感じで儲かるんだと思って、コインチェックのアプリケーションでビットコイン買ったり売ったりが投資のきっかけになります。

やっぱり売買差益狙いはしたんですね。

そうですね、やっぱり差益狙いですね。

売買はいつ頃からやっていたんですか?

2016年11月に送金はじめて、その1ヶ月後には投資対象になっていましたね。

ブロックチェーンの特性を勉強していくと、証券に非常に特性が似ているのに気が付いてこれでビジネスをしてみたいと思うようになりました。なので、ビットコインに触り始めて1ヶ月したときに、投資とビジネスの両方をやりたいと思い、構想を描き始めた感じですね。

そこがCROSSの根源なんですね。

そうですね、ただその時はCROSSをやろうという感じではなかったです。価値の移転ができれば面白いことができるんじゃないかと思ってやっていました。

僕は凝り性なので、自分が関わったりするものは結構勉強するのですが、勉強するためにFacebookの非公開グループで仮想通貨の勉強会を始めたんですけれども、最初は友達20人くらいで始めたのが、会員はトータルで1万人超えですね。「THE 仮想通貨投資実践会」というコミュニティです。

すごいですね。やっぱり仮想通貨ってコミュニティパワーが凄い大事なので、1万人いるとプロジェクトの認知度に直に響いてきますし、率直に良いコミュニティを持ってうらやましいなと思うところはありますね。

そうですね、時間をかけてコツコツやっていたというのもありますけれども。


中西氏のさらなる過去

ちなみにですが、さかのぼってしまうのですがビットコインのきっかけが貿易とのことでしたが、そもそも何で貿易をしていたんですか?

父親が貿易業をやっていたというのもあるのですが、僕は20くらいから車屋さんやってたんですよ。中古車屋さんだったんですれども、とある社長が買いに来てくれていて、すごく良くしてくれていたんです。

その社長が貿易をやっていて、その当時むちゃくちゃ儲かったんですよ。面白いなと思って一緒にやり始めたのがきっかけですね。

僕ら中古の商品だったので、特殊といえば特殊ですけれども利益率が高かったんですよ。粗利が下手すると100%とか。

まじですか!?

ただで貰って売っていましたね。むしろ処分料もらって売ると、利益率が150%になっていました。その当時は本当に儲かりましたね。現金商売だったし。

そんなに儲かる貿易から、XBANKの業務に移って結果的にCROSSをやっているわけですけれども、そんなに儲かる貿易は今はなぜやっていないのですか?

今はあまり儲からなくなったので僕は抜けました。儲からないというよりは結構大変なんですよね。法律変わったりしますから。

今やっている仕事も海外とやり取りしているので、感覚的には貿易と大して変わらないですね。ペーパーワークがちょっと変わるくらい。

貿易と仮想通貨って全然違うじゃんと感じます。

貿易と仮想通貨ってめちゃくちゃ親和性が高いんですよ。

世界最大の船会社のマースクというところは、IBMがめちゃくちゃ投資しているのですが、もともと貿易って船荷証券とか、BLっていうんですけれども、証券をいっぱい扱うんですよ。

世界のブロックチェーンの流れは、通貨なのか証券なのかアセットなのかの3つなんですよ。アメリカでは、SECが証券かどうか判断しようしていることが話題になっていますね。

証券とブロックチェーンはめちゃくちゃ親和性高くて、だからすごい入りやすかったですね。

この辺については、今の経産省が通産省の時代から船荷証券を電子化するという話がもともとあったんですよ。それをP2Pネットワークを使って、自律分散型とまではいかないれすけれども、分散型ネットワークという流れで管理しようという流れがに数十年前からあったんです。

考え方としてはブロックチェーンに近いですね。

そうですね。今ブロックチェーンを触っている人というのはアプリケーションレイヤーばかり触っていて、本質のことをあまり見ていないのですけれども、本当は自律分散型システムというのはすごい昔からあるんですよね。

話は飛んでしまいますが、今回高橋博士という方がうちのアドバイザーに入っていますが、彼は量子コンピュータの博士号を持っていたりとか、オントロジーというテクノロジーの概念設計やったりとか、数学の博士みたいな方なんです。

JRの電車とかって、あれは自律分散型なんですよ。

あれってそういう運行しているんですか!?

それを知っているのはなんでかというと、高橋博士が作ったからなんですよ。たしかオムロンが受注して、それの設計を彼らがやっているんですけれども、それが1983年の時に設計したんですよね。

JRの分散型のシステムはすごいなと、私は元SEながらに思うんですよね。Suicaの1つとってもすごいなと思います。

元々のSuicaのシステムも高橋博士が作ってるんですよ。あれと自律分散の電車の走る仕組みというのは連携しているので、それを1983年の時に導入しているんですよ。

そういうのってたまたまご縁で色々聞くので知っているだけなのですが、自律分散って昔からある概念ですからね。エンジニアの人と話していると何をいまさらというのは感じることが多いですね。

私が自律分散に触れた実体験はWinnyからでしたね。

Winny触っている人すら少ないですよね。

そうですね、ブロックチェーン世代は触ってないですよね。

さっき言ったマースクは、1日でコンテナを動かす量で数万個とか数十万個というレベルなんですよ。それは人間の手では明らかに管理できないので、荷物をなくさず確実に届けるためには、ある程度自律分散の仕組みを入れたりしなければいけないとか、結構世の中ってすごい先進的なんじゃないかと思いますけどね。


CROSSをやろうと思ったいきさつ

ブロックチェーンに関わるビジネスをやりたいとのことでしたが、CROSSプロジェクトをやろうと思ったのか、いきさつを教えていただけますか。

いきさつは、価値の移転でビジネスにできるんじゃないかとずっと思っていて色んな事を考えていたんですけれども、本当にCROSSの原型になったのはXBANKの役員でもある矢澤さんと知り合ったのがきっかけです。

僕ら投資家コミュニティのメンバーなので、ガンガン仮想通貨の値段が上がってた中で、インデックストークンやインデックスペグトークンを作ったらどうかと。

確かその時は2017年の9月だったと思います。2020年の時に今から市場全体が5倍くらいになると思うので、20兆から100兆超える市場になるのではないかと。

だったら、日経225みたいなインデックストークンを持っていたら100%儲かるんじゃね?と思っていました。これが本当のCROSSの原型ですね。

その時に某銀行の創業メンバーとXBANKを立ち上げました。会社名にBANKがついているのは、もともと銀行系のメンバーが入っていたからです。

なので、そう言う人達と本当に金融ぽいような商品を作ろうと走り始めたのがきっかけですね。

そこから取引所をやっていくという考えに至ったのは何なのでしょうか?

取引所をやったほうが良いというのは最初からありました。

本当は僕たちは去年の段階で仮想通貨交換業の申請をする予定だったんですよ。金融庁と折衝始めていて書類を作り始めていて、その時はウェルカムでいつでも来てくださいという感じだったんですよね。

そうだったんですね!今と大違いですね。

ただ、僕らの内部体制の問題で、銀行系の人達とやっていたということもあって、文化の違いで別れてしまってしまったんですよね。ハードフォークしたというか。

そこで時間ロスして、そうしているうちにコインチェック問題が起きて、国内の申請ができなくなったという経緯がありますね。そこが元々のきっかけでしたね。

タイミングめちゃくちゃ悪いですね。

僕的には、今思うと国内申請しなくて良かったなと思っていますね。グローバルに出ていくきっかけが作れたのは、ある意味良かったのではと思っています。

CROSSはやることが多い中で、今は取引所にフォーカスしているのは、本質というものを語っても、マーケティング的に普通の人が聞いてもよくわからないと思っています。元々僕の性格上、モノをとらえるときに本質から見てしまうので、難しいと思うんですよ。

CROSSさんの内容は率直に難しいと思います。

作った僕が偉いというのではなくて、僕の性格上そういうのが出ていて、マーケティング的にウォレットと取引所だけを言っていた方がわかりやすいじゃんと。やることが多いと分かりにくくなるし、取引所とウォレットだけにフォーカスしていったという感じです。

やることは別に変らないのですけれども、これも市場環境によってどうなるか分からないので、別に柔軟に対応すればいいと思っています。ただ、目指す世界は変わらないので、今は取引所だけ言っておけばOKだと思っています。

最初はGuild(ギルド)と言う言葉が出てきて、あれはコミュニティですよね。よくコミュニティから入る他のプロジェクトのホワイトペーパーを見ると、抽象的で分かりづらいところがありますね。取引所というのは明確で分かりやすいですね。

今おっしゃったGuildに関しては、これ自体はCROSSのプロジェクトではないんですよ。

あ、違うんですね!?

GuildとCROSSは同時に立ち上がっているので、CROSSのプロジェクトみたいな感じになっているのですけれども、CROSSとGuildというのは本来別なんですよ。

本当の時間軸で行くと、GuildがあってそのGuildのプラットフォームから派生したプロジェクトがCROSSなんですよ。

ただ、同時でやってしまっているので同じように見られるんですけれども、そうせざるを得なかったです。この辺は走りながらやるしかないですから、見え方としてはそうなってしまうのですが、実際にはGuildイコールCROSSじゃないです。プロジェクト内にはGuildというのは入っていないんですよ。

その辺は本当にちゃんとホワイトペーパーよんでもあんまり分からないと思いますね。Guildというプラットフォームから生まれたCROSSですよと一応書いているんですけどね。

あ、確かにWebに書いてありますね!

だから、Guildに関してはGuildのコンセプトが僕はすごい好きで、このコンセプトを作ったのは矢澤さんなんですよね。名前を付けたのも矢澤さんです。

Guildというのは、中世ヨーロッパの商工会みたいなものなんです。高度な技術を持った人たちが集まって、すごいビジネスやろうぜという感じなのがGuildになります。

Guildは、CROSSのXBANKが関わっていますけれども、本当は切り離したいんですよ。そこだけ財団化してそこだけ自律分散とは言わないですけれども、非営利にしたいという気持ちがありますね。

Guildのコンセプトのコンセプトについては、矢澤さんに後程お伺いしますね。

次回予告

第1部はいかがでしたでしょうか?

第2部では、取引所を支える選りすぐりのチームメンバー、取引所のイメージが先行しがちなプロジェクトの全体像についてお伝えします。

第2部:プロジェクトの全体像とそれを進める選りすぐりのチーム


 




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katgum

日本語化工房の管理人。最近はPCアプリの日本語化コンテンツとともに、仮想通貨に関する情報発信に情熱を傾けています。 日本語化工房を通じ、ITで豊かな生活を創出するをモットーに日々頑張っているつもりです。

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