2017年6月22日追記:キャンペーン情報追加しました。詳しくは「割引きキャンペーンのお知らせ」をご覧ください。
最近のAndroid端末は、高性能化が進んでいる割にストレージ容量が小さく、仕方がなくmicroSDカードを使っている方も多いはず。そうなってくると、データの保存先が分散され、整理するのがどんどん億劫になってきます。少なくとも、筆者がその一人なのです。
そんなAndroid端末のデータ整理を楽にしてくれて、かつ削除されたデータの復元が可能な「PhoneRescue-Androidデータ復元」をiMobie社からご提供いただいたので、実際に使ってみた感想をお伝えしようと思います。筆者の環境では、Android 6.0.1をインストールしたXperia Z3 Compactを用いました。
本記事では、簡略化のために以降は「PhoneRescue-Androidデータ復元」を、単にPhoneRescueと表記します。
PCにデータをエクスポートするのであればクイックスキャン
PhoneRescueには、2つのスキャンモードが搭載されています。それがクイックスキャンとディープスキャンになります。まずはクイックスキャンからです。
クイックスキャンは、PCにデータをエクスポートするための機能になります。その使い方は非常に簡単で、説明に従い進んでいくだけになります。
PhoneRescueを起動すると、データ転送が生じる機能を切るように促されます。画面の指示に従い、機能を切っていきます。
先程の画面から進むと、端末側で各種データへのアクセス許可を促す画面が表示されるので、すべて許可します。
その後、エクスポートしたいデータを選択します。WhatsAppについてご存知ない方が多いと思うので、念のため補足しておくとワールドワイドで人気のアプリになります。LINEのワールドワイド版というとわかりやすいかもしれません。
ルート化(※これついては後述します)ができていない”清い”端末では、ご覧のような画面が表示されます。ここからクイックスキャンへと進みます。
デバイス分析が進んでいきます。筆者の環境では2分程度でスキャンが終わりました。
あとはエクスポートするデータを選んで、エクスポートを開始するだけです。
この画面が出ればエクスポートが完了になります。
端末内のデータを復元したければディープスキャン
そしてこちらの機能が、PhoneRescueの”Rescue”らしい機能になります。それがディープスキャンという機能になります。
ディープスキャンでは、スキャンがより詳細になり、直近で削除されたデータデータもスキャンして復元することができます。操作方法はクイックスキャンとほぼ同じになります。
ただし、ディープスキャンには1つ大きなハードルがあります。それが端末をルート化しなければいけないということです。
ディープスキャンではルート化が必要
ルート化とは、管理者権限である”root”を取得することであり、Androidのシステムを自由にいじれるようになるということを意味します。
ルート化自体はPhoneRescue上から簡単に行うことができますが、これにはデメリットもあります。そのデメリットを受け入れるには、ある程度の覚悟が必要になります。ルート化によるメリットとデメリットは以下の通りになります。
ルート化のメリット:
- プリインストールされていて消すことができない邪魔なアプリをアンインストールできる。
- アプリのバックアップや復元を行うことができる。
- Google Playで配布が禁止されているアプリをインストールできる(システムの深いレベルを触ることができるアプリなど)。
ルート化のデメリット:
- セキュリティリスクが増大する。
- メーカーのサポート対象外になる。
- 不安定になり、最悪起動不能になる。
上記はあくまでも一例になります。
筆者の見解では、デメリットのインパクトは少なくないと思っています。そのため、不用意にルート化することをお勧めしません。本当に失って困るデータを間違って削除してしまった場合に、やむなくルート化するというのが適切な使い方になるのではないかと考えています。
ルート化のメリットとデメリットの理解し、重要度と緊急度に応じてルート化を行うか否かの判断を行う必要がある点はご注意ください。
ディープスキャンの操作
筆者は腹をくくって手持ちの端末をルート化しようと試みましたが、残念ながらルート化できないAndroidバージョンでした。
ここからは、iMobie社からいただいた画像資料を交えてご紹介したいと思います。私が操作した画面のスクリーンショットではありませんが、動作についてはすべて詳細に裏取りをしていますので、予めご了承ください。
クイックスキャンの時にも表示される画面ですが、ここからディープスキャンへ進むことができます。
ディープスキャンでは、デバイスのルート化が行われます。ルート化後に自動的に端末が再起動します。
ルート化が終わると、デバイスの分析が始まります。
ディープスキャンの分析結果画面では「削除された項目を表示」が選べるようになっています。ここで表示対象を削除されたデータに絞り込むことができます。
復元したいデータを選択して、復元を開始します。

削除された項目のみを表示している画面。ここから復元したいデータを選択し、復元を開始する。復元先は端末内かPCを指定することができる。
復元先は端末内かPCを指定することができる。あとはデータが復元されます。
今回の例は、端末内にデータをそのまま復元した場合になりますが、PCにもデータを復元することがあります。
ここでPCのHDDのデータ復元アプリを使ったことがある方は、同じ端末上にデータを復元すると元データが上書きされてしまわないか疑問が湧くかもしれません。iMobie社にに確認したところ「データを端末に差し込むという方式」で復元するため、この点については心配ご無用とのことです。
使ってみて判った、こういうシーンに便利!
今回「PhoneRescue ? Androidデータ復元」を使ってみて、この製品は以下のようなシーンで力を発揮することが判りました。
- 大切なデータを消してしまい、何が何でもデータを復元したい。
- 端末のセキュリティを落としてでも、ルート化しなければ入れることができないマニアックなアプリを使いたい。
- PCに写真を保存したいとき、SDカードにあるか内蔵メモリにあるかよくわからない。
- 連絡先をまとめて一覧に出力したい。
連絡先の一覧出力が必要になるというのはあまりないことではありますが、年賀状などの季節のあいさつや仕事などで、何か郵便物を一斉に送信する方にとっては、この機能は作業効率アップに大きく寄与します。
削除したデータを復元できるかは、前もって確認を推奨
PhoneRescueでは、ディープスキャンを使うことで削除したデータを復元できるのは前述の通りになりますが、ルート化が必須になります。
ルート化はAndroidのセキュリティホールを突いて行われるため、端末の更新プログラムが配布されるたびにセキュリティホールはふさがれてしまいます。そのため、端末がルート化に対応していないことも多々あります。
したがって、削除したデータを復元するためにPhoneRescueを購入する場合は、Android root化 wikiのようなWebサイトであらかじめ自分の所有端末がルート化できるか確認しておくことが望ましいです。
ただし、前述のサイトに情報が載っていなくてもルート化できる場合があります。Android端末の機種やバージョンの組み合せが多すぎるため、ルート化可能な機種の情報が完全に網羅されていないためです。実際にRoot化を試みてみないと、本当にルート化できるかわからないということがあることにご注意ください。
また、PhoneRescueの対応機種は主要なものに限られるため、後述の対応デバイスを必ず確認するようにしてください。
PhoneRescue-Androidデータ復元 の詳細情報
動作環境
- Windows OS: Windows 10, 8, 7, Vista, XP(32bit & 64bit両方)
- Mac OS: macOS Sierra, OS X 10.11, 10.10, 10.9, 10.8
- Androidバージョン: Android 4.0及びそれ以上
- 解像度: 1024×768ディスプレー及びそれ以上
- CPU: Pentium 4 2.4 GHz及びそれ以上
- RAM: 512MBのシステムメモリ
- ディスプレーカード: アクセラレート3Dグラフィックス- 64MBのRAM
- サウンドカード: Windows互換のサウンドカード
- ハードディスク: 100 MB及びそれ以上の空き容量
- その他: USBドライバとADBデバイスドライバ
対応デバイス
- SAMSUNGスマホシリーズ: Galaxy S8, Galaxy S7 Edge, Galaxy S7, Galaxy S7 Active, Galaxy Note 5, Galaxy S6 Edge+, Galaxy S6 Edge, etc.
- SAMSUNGタブレットシリーズ: Galaxy Tab A, Galaxy View, Galaxy Tab E Lite, Galaxy Tab S2, etc.
- Googleスマホシリーズ: Google Pixel XL, Google Pixel, Google Nexus 6P, Google Nexus 5X, Google Project Ara, etc.
- Googleタブレットシリーズ: Nexus 9, Nexus 7, Nexus 8, Nexus 10, etc.
- SONYスマホシリーズ: Xperia® XZ Premium, Xperia® XZs, Xperia® XA1, Xperia® XA1 Ultra, Xperia™ L1, Xperia® XZ, Xperia® X Compact, etc.
- SONYタブレットシリーズ: Xperia Z4 Tablet, Xperia Z3 Tablet Compact, Xperia Z2 Tablet, etc.
- hTCスマホシリーズ: hTC U11, hTC U Ultra, hTC 10, hTC Bolt, hTC One M9, etc.
- HUAWEIスマホシリーズ: Mate 9, Mate 9 Pro, P10, Mate 8, P9 Plus, P9, Mate S, P8 Max, P8 Lite, HUAWEI GX8, etc.
- HUAWEIタブレットシリーズ: MediaPad M2 10.0, MediaPad T1 7.0, MediaPad T1 10.0, etc.
割引きキャンペーンのお知らせ
iMobie社のご厚意で、当サイトから購入すると期間限定ですが割引購入できるようになりました。以下のリンクから購入すると30%オフになります。
購入URL:https://my.imobie.com/store/promotionjp.php?pid=58&coupon=15
キャンペーン期間:2017年7月23日(日)まで
コメント
いつも色々な情報の提供をありがとうございます。
購入を考えてみましたが、個人用のライセンスでもなかなかの価格なのでクーポンとかの割引があると嬉しいです。
(このサイトからの購入でkatgumさんにもメリットがあれば、さらに購入しやすいのです…)
@GiGi さん
レビューご覧いただきありがとうございます。iMobie社の方にクーポンコード発行してもらうように頼んでみますね。
@GiGi さん
割引キャンペーン実施いただけることになりました。明日告知します。
@GiGi さん
こちらから購入すると30%オフになります。期間限定ですのでご利用ください。
https://my.imobie.com/store/promotionjp.php?pid=58&coupon=15
@katgum さん
ご対応いただきありがとうございます。
今、URLより購入しました。(PayPalも利用出来たので良かったです。)
厚かましいお願いですが、今後も同様なサービスがあると嬉しい限りです:-D