PCオーディオやるなら入れるしかないMp3tag

製品レビュー

当サイトでは2009年からMp3tagを日本語化していますが、気がついたらこれがPCオーディオをやる上で事実上の必須アプリとなってしまいました。アクセス解析をみると最近はPCオーディオ関連の記事のアクセスが多く、筆者はMp3tagの必要性がますます増しているように感じています。

Mp3tagの紹介

Mp3tagの基本機能

Mp3tagは、動画や音楽ファイルのタグを入力するためのアプリになります。タグとは、ファイルに埋め込むための情報になります。例えば、ある音楽ファイルの「アルバム」タグに「世界で一つだけの花」と入れた場合、音楽ファイルをポータブルプレイヤーやPCアプリで再生すると、アルバム情報に「世界で一つだけの花」と表示されるようになります。

Mp3tagでは、「アルバム」をはじめとし「アーティスト」「タイトル」などのタグを編集することにより、自身のライブラリーの精度や充実度を上げることができます。

Mp3tagが対応している動画・音楽ファイル

Mp3tagの特長の一つとして、対応している動画・音楽ファイル形式が多いことがあげられます。2017年1月時点で、対応している形式は以下の通りになります。

  • Advanced Audio Coding (aac)
  • Apple Lossless Audio Codec (alac)
  • Audio Interchange File Format (aif / aifc / aiff)
  • Direct Stream Digital Audio (dsf)
  • Free Lossless Audio Codec (flac)
  • Monkey’s Audio (ape)
  • Mpeg Layer 3 (mp3)
  • MPEG-4 (mp4 / m4a / m4b / m4v / iTunes)
  • Musepack (mpc)
  • Ogg Vorbis (ogg)
  • IETF Opus (opus)
  • OptimFROG (ofr / ofs)
  • Speex (spx)
  • Tom’s Audio Kompressor (tak)
  • True Audio (tta)
  • Windows Media Audio (wma)
  • WavPack (wv)
  • WAV (wav)

音楽CDを取り込んだ時に使われる形式やダウンロード販売で多く使われる形式、最近もてはやされているDSDまで、一通り網羅しています。

Mp3tagを使わないと困ること

Mp3tagを入れないと、複数曲が1つのアルバムにまとまった場合の音楽再生で困ることが起きるかもしれません。特に手持ちCDをiTunesなどで取り込んだ場合にそれが起こりやすいです。

ケース1:アルバム単位で連続再生できなくなる

特にクラシック音楽のような、同じアルバムに複数のアーティストや作曲家の楽曲が入っている場合、アルバム単位で連続再生しようとした時に1トラックだけ欠けるような事象が起こることがあります。下記の画像の例は、筆者がダウンロード購入した楽曲で実際に困ったアルバムになります。

Mp3tagを使わないと困る例1

困るケース1:同じアルバムなのにアルバムアーティストが異なっている

同じアルバムなのに、アルバムアーティストが異なっています。SONYウォークマンのような一部のオーディオプレイヤーでは、アルバムとアルバムアーティストの両方を見てアルバムの単位を判別しているものがあります。例のようなタグの入り方がしていると2つのアルバムとして認識され、アルバム単位の連続再生ができなくなってしまいます。

ケース2:情報の形式に統一感がないため、アルバムが探しづらくなる

iTunesなどでCD-BOXやシリーズモノのCDを取り込んだ際に、よく起こるパターンです。曲を再生する時の使い勝手を考慮すると、せめてCD-BOX単位やシリーズ単位で情報の形式は統一させておきたいものです。ところが、CDを取り込む際に取得した情報の形式が統一されていないと、別々のアルバムと認識されていたり、意図したようにアルバムが並ばなかったりと、再生の勝手が悪くなります。

Mp3tagを使わないと困る例2

困るケース2:シリーズのアルバム間で情報の形式が異なる

Mp3tagでは、タグを編集することにより、情報の形式を統一化することができます。お使いの音楽ライブラリを見やすく&使いやすいものにすることができるようになります。

Mp3tagを入れるしかない理由

前述の通り、ライブラリを使いやすくするためにタグの編集が必要なことがご理解いただけたかと思います。タグの編集は、動画・音楽プレイヤーアプリから行うことができますが、タグ編集に特化していないためどうしても効率が悪くなってしまいます。そのため、ある程度の質を担保しつつライブラリを管理するとなると、どうしても効率的にタグを編集できるアプリが必要になります。

筆者の調べだと、現状も開発が続いていて、無料でイマドキの動画・音楽ファイルのタグ編集を網羅しているアプリはMp3tagともう1種類しかありませんでした。タグの編集に特化したアプリの絶対数がそもそもないため、PCオーディオライフを送るための選択肢がMp3tagくらいに限られてしまうのです。

今までライブラリの管理に不満を持っていた方は、是非ともMp3tagを導入して快適なPCオーディオライフを手に入れてください。

Mp3tagに関する情報

Mp3tagに関する情報は以下をご覧ください。

Mp3tag以外の無料タグエディタ

Mp3tag以外のタグエディタは、以下のものがあります。筆者としてはMp3tagを一番推したいところではありますが、使う人の好みもあるので試してみることをお薦めします。

ちなみに、Mp3tagと上記タグエディタの対応ファイルの比較は以下の通りになります。

タグエディタの対応ファイル形式比較(○:対応、×:非対応)
形式 拡張子 Mp3tag TagScanner STEP_K
Advanced Audio Coding aac / m4a
Apple Lossless Audio Codec m4a
Audio Interchange File Format aif / aifc / aiff ×
Direct Stream Digital Audio dsf ×
Free Lossless Audio Codec flac
Monkey’s Audio ape
MPEG-1 Audio Layer 3 mp3
MPEG-4 mp4 / m4a / m4b / m4v
Musepack mpc ×
Ogg Vorbis ogg
IETF Opus opus ×
OptimFROG ofr / ofs
Speex spx ×
Tom’s Audio Kompressor tak ×
True Audio tta
Windows Media Audio wma
WavPack wv ×
WAV wav
TwinVQ vqf × ×

コメント

  1. mp3tag愛用者 より:

    MP3Tagはamazon.co.jpのタグ自動入力用ファイルがいつの間にか使えなくなっております、
    使おうとするとエラーが出てしまいます。修正をお願いします。

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