筆者の身の回りでは、よくスマホ料金を落としたいという相談がきます。その際に、利用実態から聞いて今まで通りのプランの方が良いというアドバイスをすることも少なくありません。
前回は格安スマホ(MVNO)について「格安スマホ(MVNO)ってぶっちゃけどうよ?【前編:導入&料金編】」「格安スマホ(MVNO)ってぶっちゃけどうよ?【後編:サービス品質&制約編】」という記事を書きましたが、このままだと結局自分がMVNOを使って良いのかわからないと思います。そこで今回は、MVNOに乗り換えるか否かの選択基準を書きたいと思います。これら一連の記事をもって、是非ご自身に最善の判断を下していただければと思います。
MVNOのメリット・デメリット
前回のMVNOのメリットとデメリットをまとめると、以下のようになります。詳細は前回の記事(前編・後編)をご覧ください。
メリット
- 契約の縛りがかなり緩い。
- 料金プランが劇的に安い。
デメリット
- 一定の専門知識がないと利用端末が選定できない。
- キャリアメール(@docomo.ne.jp, @ezweb.ne.jpなど)が使えなくなる。
- 通話料金の単価が高い。従量課金制。
- データ通信の品質にムラがある。昼休み時間帯に劇的な速度低下がある。
- LINEの年齢認証が使えない。(※LINEモバイルだけ例外)
- トラブルが起きた際に、ある程度自分でトラブル箇所を特定するための専門知識が必要。
MVNOと3大通信会社(docomo, au, Softbank)の選択基準
前述のように、MVNOは「安かろう悪かろう」なサービスとなります。基本的に、MVNOのデメリットを受け入れられるかがポイントになります。
以下の「MVNOを選んだ方が良い方」以外は、「3大通信会社を選んだ方が良い方」になります。
MVNOを選んだ方が良い方
- 普段ほとんど通話せずデータ通信がメイン。データ通信の品質ムラを許容できる。
- とにかく料金の安さ重視。
- 自分で機種選定やトラブル箇所の特定ができる。あるいは、すぐ近くに相談できる人がいる。
3大通信会社を選んだ方が良い方
- 通話が多い。(通話し放題のプランがあるため)
- データ通信の品質に妥協したくない。
- キャリアメール(@docomo.ne.jp, @ezweb.ne.jpなど)を使いたい。
- トラブルが起きた際に、店舗(ドコモショップやauショップなど)に頼りたい。
MVNOと3大通信会社(docomo, au, Softbank)は補完関係にある
結局のところ、MVNOと3大通信会社は似て非なるもので、補完関係にあるといっても過言ではありません。
- 料金の安さ重視であればMVNO
- 通信品質&サポート重視であれば3大通信会社
という感じになりますので、ご自身のライフスタイルやスマホへの知識を総合して、どちらを選ぶか決めると良いでしょう。
また、MVNOを使いたくて知識に自信がない場合でも、店舗窓口を設けている場合があります。気になる場合は積極的に利用してみましょう。
最終的にMVNOに移行することにした場合、今までの通信会社を解約する必要性がある場合はご注意ください。お金の面でかなり損する場合があります。
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