当サイトの日本語化ファイルの中でも人気の高いDAEMON Toolsですが、いつの間にかソフトウェアの名前が「DAEMON Tools Lite」になっているのに気づいている方は多いかと思います。名前にLiteがついたのは、上位版の「DAEMON Tools Pro」が登場したからなのですが、Proに関する日本語の情報があまりないようですので、せっかくなので紹介しておきたいと思います。
DAEMON Tools Proには、さらにBasic, Standard, Advancedエディションが存在します。やはり、表を見るのが一番違いがわかる!・・・ということで、公式サイトのFAQにあるDAEMON Tools のエディションの比較表を翻訳してみました。表では、DAEMON ToolsのことをDTと略記しています。
機能 | DT Lite | DT Pro Basic | DT Pro Standard | DT Pro Advanced |
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対応OS | Windows 2000 SP4, Windows XP x86/x64, Windows 2003 Server x86/x64, Windows Vista x86/x64 |
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グラフィカルユーザインタフェース(GUI) | なし | あり | あり | あり |
CD/DVDイメージの作成 | なし | あり | あり | あり |
コマンドラインインタフェース | あり | なし | あり | あり |
SCSIのエミュレーション | あり | あり | あり | あり |
仮想SCSIデバイスの最大数 | 4 | 4 | 16 | 32 |
IDEアダプタのエミュレーション | なし | なし | なし | あり |
仮想IDEデバイスの最大数 | – | – | – | 2 |
仮想デバイスへのCD/DVDイメージのマウント | あり | あり | あり | あり |
CD/DVDイメージの圧縮 | なし | あり | あり | あり |
物理フォルダへのCD/DVDイメージのマウント | なし | あり | あり | あり |
パスワードによるCD/DVDイメージの保護 | なし | あり | あり | あり |
CD/DVDイメージコレクションの管理 | なし | あり | あり | あり |
シェル拡張 | なし | あり | あり | あり |
システムトレイエージェント | あり | あり | あり | あり |
仮想デバイスのプロパティの監視 | なし | あり | あり | あり |
CD/DVDイメージの変換 | なし | なし | なし | あり |
ライセンスの無料更新可能期間 | 購入したライセンスにより1,2,3,5年 | 無期限 | 購入したライセンスにより1,2,3,5年 | 購入したライセンスにより1,2,3,5年 |
広告ソフトウェアのインストール | 任意 | 必須 | なし | なし |
ライセンスの恒久性 | あり | あり | あり | あり |
1ユーザあたりの1年間の無料アップグレード料金 | 14.90ユーロ (約2300円) |
無料 | 26.90ユーロ (約4200円) |
34.90ユーロ (約5400円) |
1ユーザあたりの2年間の無料アップグレード料金 | 23.90ユーロ (約3700円) |
無料 | 44.90ユーロ (約7000円) |
59.90ユーロ (約9400円) |
1ユーザあたりの3年間の無料アップグレード料金 | 29.90ユーロ (約4700円) |
無料 | 59.90ユーロ (約7000円) |
74.90ユーロ (約11700円) |
1ユーザあたりの5年間の無料アップグレード料金 | 44.90ユーロ (約7000円) |
無料 | 79.90ユーロ (約12500円) |
99.90ユーロ (約15700円) |
※ 日本円は1ユーロ=157円(1月18日22時時点の為替レート)として、10より下の位を切り捨て
表を作りながら思ったことではありますが、Proにするメリットはそれほどあるように感じられません。実際に使用することを想定すると、Pro Advancedでの仮想SCSIデバイス最大数の32個を使うことはまずありませんし、仮想IDEデバイスの必要性もないでしょう。また、Proの全てのエディションにおいて、値段の割りに機能の中途半端感が否めません。せめてイメージファイルの書き込み機能を搭載して欲しいところです。開発者としては、DAEMON Toolsと連携できるツールAstroburnを使わせたいということもあるでしょう。
最近のDAEMON Toolsは、Liteでは広告ソフトウェアのインストールを勧められ、Proが出てからしばらく経ったら、いつの間にか使用する年数単位でライセンス料を徴収するようになっているなど、開発グループが金の亡者になっているといっても過言ではありません。私は、使用する年数単位でのライセンスが導入される前にPro Advancedを購入したために、比較的安い値段で最上位版を購入(4000円台で)できましたが、次回の更新時期ではライセンスの延長をしたいとは思いません。最近は円安ユーロ高というのもありますし。個人的には、イメージ作成も書き込みも、仮想CD/DVDもできて、お金を1回払ってしまえば生涯無料アップグレード可能なAlcohol120%をお勧めしたいものです。
↑とは関係ありませんが、最近になってDAEMON Toolsの言語ファイルはLiteとProで同じものが使えるようになりました。そのため、当サイトで配布している日本語ファイルを使うことができるのですが、日本語を適用すると下のように文字化けを起こしてしまいます。
言語ファイルではなくアプリケーション側が原因なので、そのうち解決される現象だとは思いますが、せっかく多言語に対応しているアプリケーションなのに、文字化けをおこすのでは意味がないと思ってしまいます。
コメント
いつも開発・調査お疲れ様です。
Alcohol120%愛用者ですが、仮想はDTを使っていました。しかし徐々にシェアに引き込まれそうなフリーの気配がしたのでAlcoholに回帰しました。DT使用中は日本語化のお世話になりありがとうございました。
最近はAlcohol52%の存在が聞こえ始めました。みなさんはどちらを取りますか?
コメントありがとうございます。実は、Alcohol120%に関しては体験版を使っただけなので、製品版は持っていません。そのため、Alcohol52%を使用しています。後々の書き込みを考えたときに、作成できるイメージの種類が選択できるメリットは大きいと思います。しかしながら、最近はCDやDVDを仮想CD化する機会が少なくなってしまいました。
ついProを買ってしまった(笑)のですが
日本語化パッチはどのように当てればいいのでしょうか?
>TSさん
最新バージョンですと、すでにまともな日本語ファイルが同梱されていますので、バージョンアップしてみてはいかがでしょうか。
表をみるとDTLiteって絶対に課金しなければならないのですか?
>NSさん
DTLiteを商用目的で使う場合に課金が必要であるため、個人利用であれば課金の必要はありません。